表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/274

恋咲ける武士道

 

風呂の騒動から、とっぷり日が暮れ、夜の8時頃になった。 








アステルが所有する邸宅の台所から、良い匂いが漂ってくる。メイドのメイランが、皆に美味しいものを食べて鋭気を養って欲しいと、腕をふるっていた。    



そして、客用の食堂の細長い、テーブルに色とりどりの、美味しそうなご馳走が並んだ。







  ステーキ、スープ、シチュー、山羊のチーズ、焼きたてのパン・・ワイン・・そして色とりどりの宝石の様な果物が乗った大きなホールケーキ。







  風呂に入り、それぞれ用意された服に着替えた仲間達が、テーブルについた。 




男性陣は、くだけた感じの服装だったが、アステル、フィオナ、セレーネ、の3人・・・女性陣達は、ドレス姿で現れた。  





 アステルは自身のグリーンの瞳の色に合わせた、ふわふわした可愛らしいドレス。フィオナは褐色の肌によく似合う赤のエレガントなロングドレス、セレーネは胸と背中が大胆に開いた銀色のタイトなドレスを身に付け、髪をシニョン風に結っていた。  










  楽しい食事会の始まりだ。会話も弾むし、料理も進む・・ワインも進んだ。まだ未成年のアステル・昴はオレンジジュース・・・しかし未成年のはずのセレーネはワインをがぶ飲みしていた。


   





  「 メイランも一諸に食べようよー」アステルが、甲斐甲斐しく皆に肉を切り分けているメイランにも声をかけた。   






「 はい・・私もお言葉に甘えて・・・」メイランは、椅子を持ってくるとちょこんと座り、楽しい

宴に参加した。  






   「君、メイランちゃんと言ったね。パン焼くの凄く上手いな。・・・」  


メイランが座った席は、偶然にもツキハの隣だった。  








  「今度暇な時に、俺に美味しいパンの焼き方・・教えてくれないか。・・もちろん二人きりで」






「えっツキハ・・さん・・はい・・私でよければ・・」







  挿絵(By みてみん)    


ツキハは微笑んだ。色白で女性のように美しい顔、痩身で長身・・女の子を誘うのもスマートだ。・・








 それを面白くなそうにツキハの兄・・フウマが見つめていた。








「兄と弟ではこうもちがうかのう。・・切者は・・女人の扱い方、よくわからないでござるよ・・アステル殿も切者の事なんて、眼中にないでござるし。」  







 その時キューキューとハイランスが、フウマを慰めるように鳴いた。



   











「ハイランスよ、お主が美しいオナゴだったら・・」



  ハイランスはフウマにとてもなついていた。



フウマはステーキの半分をハイランスに食べさせてやった。 


「キューキュー」 ハイランスは嬉しそうに鳴いた。




  「なーに・・ フウマやってんだよお・・飲まねえのか」




フィオナがフウマに絡んできた。フィオナは、すっかり酔いがまわり、ワインのグラスを片手にフウマ の肩に 手をやる。以外にもフィオナの手はしなやかで、指は細く長い。爪には白いネイルがされていた。













  






  挿絵(By みてみん)










































 フィオナの女らしさにフウマは、ドキドキしながら、夜は更けてゆく。



   

  

      

 









          


       


       

    

    

 

     

     



       


   


    

 


     

読んでくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ