じゃれ合う
まるで、天国の様な光景が続いた。「キューキュー」とハイランスが鳴き、飛び回る。
「 お主。可愛いでござるな。ハイランス殿・・ 拙者・フウマと言う者でござる。」
フウマが自己紹介した。「キュ?」ハイランスが、不思議そうに目を丸くした。
「キューキュー」ハイランスは、すぐさまフウマになついた。
フウマとハイランスが、キャッキャッとじゃれ合っていると、フィオナが口を挟んだ。
「フウマ、お前は女にモテないくせに・・怪物にはモテるんだな。」
「それはどーゆう意味でござるか。・・フィオナ殿!」
「フウマさんがモテないのは、しょーがないだです。でも・・ハイランス様は聖なる竜だです。怪物ではないだです。フィオナさん。」
「ゼニアス殿それは 拙者に対して失礼でござる。」
プンプンと怒るフウマ、その様子が面白く、・・その場にいた一同が大笑い。
「ねえ・・どうなちゃったの。・・これ。」
いつの間にか、アステルがミロクから人間に戻っていた。
そして・・昴・デトレフ・そして父親が目の前で死に、放心状態のフレデリカが地上に戻っていた。
白き魔女セレーネ・ヴァイスもいつの間にいた。セレーネが可愛らしく・・ 昴にウインクする。
昴が思わず、顔を赤らめると・・アステルがムッとして、セレーネを睨みつけた。・・・
・・・・・まったくもう・・あんた(セレーネ)は・・スバルもスバルよ・・・
アステルがため息をつく・・・。
デトレフは、絶望的にため息をつき、下を向いた。
デトレフの 澄んだコバルトブルーの瞳から涙がポタポタと落ちた。
「ふたりは消えた。ランスロッテとフブキは・・消えたんだ。・・」
「僕は僕は、どうすればいい?。どうすればいいいんだ。」
デトレフが嗚咽した。・・
読んでいただきありがとうございます。・・