そんなことしている場合か
時の神殿の地下都市アースガルドです。
時の神殿の緊迫した状況から、一転・・昴達一行はレナの案内で、時の神殿の地下都市アースガルドにたどり着いた。
アースガルドの人々は、色白で小柄な体型でその中でも一行は目立った。
特に大男のリカードと長身のフィオナ、大柄な二人は、特に好奇の目にさらされていた。
レナの案内でフブキとランスロッテが幽閉されていた小屋にたどり着いた。
小屋はもぬけの殻だった。誰もいない。・・・・レナがうろたえ始めた。
その様子を見てデトレフが、ぷりぷり怒り始めた。
「どーゆうことだ!二人はここにいたんじゃないのか。」
「あの・・その・・わからない・・・二人はここにいたはず」
レナがあやふやに言う。
「いい加減にしろよーお前!小娘が」
「お前がいい加減にしろ!デトレフ!気持ちはわかるがレナは嘘をついてない。レナを責めても仕方がないだろう」
フィオナがレナをかばう。・・・デトレフは面白くなさそうに、舌打ちし、壁をドンと叩いた。
デトレフだけではなく皆も少し苛立っていた。皆お腹が空いていたのだ。
それに気が付いたアイリスハート先生が、魔法で人数分のパンとチーズを出した。
一行は、それに、かぶりついた。昴は特に美味しいと感じた。
丸く大きなパンは焼きたての様で、チーズはとても新鮮だ。
皆が夢中で食べていると・・セシエルがアイリスハート先生に負けじと、魔法でご馳走を出した。
丸々とした七面鳥。・・色とりどりのウェディングケーキ。・・どデカイ・・プディング・・ ご馳走の山が小屋中に溢れた。
「ふふん ヨランダんちゃん・・どオーん」
セシエルが、得意満面に微笑んだ。
それを面白くなくアイリスハート先生が見つめる。・・「よし・・わしも・・」
アイリスハート先生がセシエルに、 嫉妬し・・魔法で何か食べ物を出そうとした・・。
それをリカードが止める ・・「アイリスハート先生・・何かパーティーでもやるつもりですか。そんなことしている場合ではありません」
「はっそうじゃった・・・わしは何を」
その時だ。・・時の神殿でドーンッと大爆発が起きたのは。
読んでいただきありがとうございます。・・