お二人ンさん
レナがフブキとランスロッテの 居場所を語りだした。
「あの二人は アースガルドと言う、時の神殿の地下都市にいるよ。・・その小さな民家に閉じ込められてるよ。案内するよ。」
レナが一行の先頭を歩きだした。 その時だ。ダンジョンに緑色の煙が立ち込め・・・二つの人影が 現れた。
「アイリスハート先生! ゼニアス様!」
リカードが、すっとんきょうな叫び声を上げた。
ヨランダ・アイリスハート・・ゼニアス・ エヴァハート・・ゼニアスはセシエルの弟でアルフィンの五大賢者の一人だ。そして、ヨランダは、リカードの恩師でやはり五大賢者の一人。
「久しぶりじゃのう。・・リカードくん。みんな・・。」
老女のように喋るが、姿かたちは幼女のアイリスハート先生は、エメラルドグリーンの瞳と髪をしていて、獣のような耳を持つ。
「 ひさしぶりだです。僕はゼニアス・エヴァハート・・いつも姉のセシエルがお世話になっているだです。」
ゼニアスは、そう言うとペコリとお辞儀をした。
ゼニアスはクリスタルがついた、 ヘンテコリンな帽子をかぶり、紅茶色の瞳と銀色に輝く、キラキラした髪をしている。上品で美しい顔立ちは姉のセシエルに似ている。
そして 何故か、ピンク色の布に包まれた 赤ちゃんを抱いていた。
「 お二人ンさん。・・ どうしたんのん・どうしてんここにん?」
セシエルが、やはり・・リカードのような、すっとんきょうな声を上げた。
ゼニアスが 赤ちゃんを あやしながら・・・
「僕達は、何故か不吉な予兆を感じたです。世界を飲み込もうとする白い虚無の予兆を。・・危機を感じて、ここに来たですよ。皆様のお役に立ちたく思い・・・」
何故か事は、 危機にひんしているらしい・・フレデリカの悪戯?から始まった事が何故?・・そしてゼニアスが抱いている赤ちゃんは・・いったい ・・・・
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