金色の草原
深海魚が静かに揺れている。余りにも穏やかな時間が流れていた。
ここはレナの心の中。・・僕はアステル・・聖獣ミロクと一つになり、レナの心の中に入り込んだ。
レナの魂を救うために。
だがレナは、僕に背を向け話を聞こうとしない。
「レナ、君は操られているんだろう?・・君がこんな事をするなんて、誰が・・君を?」
沈黙・・レナは答えない・・
でも、その時レナが、沈黙を破り・・悲鳴に似た大声を出した、
「私は自分の意思で、やったのよ!私は誰にも、操られていない・・」
「私はフレデリカに頼まれて・・・友達のゆう事は、ぜったいよ・・裏切れる訳ないじゃない」
「じゃあ・・フレデリカが・・君にフブキとランスロッテを さらうように命じたのか」
「・・・・・・そうよ・・あの子に頼まれて・・」
レナが泣きじゃくり始めた。・・何か裏がありそうだ・・フレデリカ・・そう言えば、アイリスハート先生の家にいた・・長身のメガネをかけた女の子か・・あの子が・・
その時だ・・金色の草原が一瞬現れた・・暗闇の空間に・・そして消えた。
突然白いワンピースを着た少女が現れた。・・金色の瞳、白い髪・・それは
「詩音!」
僕は、叫んだ
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