生きている死
すいませんでした・・多少ブランクがあり・・やっと 書けるようになりました
「あんな、もう死んでいるのも同然な二人を・・あんた達・・助けてどうするわけえ」
「ふたりは死んでなんかいない・・死から蘇ったんだ!ただ感情がなくて・・」
セレーネの言葉にデトレフが憤慨する。しかし悲しいが、セレーネの言うとおりだ。ランスロッテには感情が、いくらかあるものの・・フブキには感情がない。死んでいるのも同然だった。
昴は心の中で思った。セレーネも同じじゃないか。もしも詩音が、死から蘇ったとして・・それがセレーネなら・・外見は同じでも・・性格は、まったく ちがうが・・。いや、コイツは詩音じゃない。偽物なんだ。・・あの時 詩音は死んだんだ。僕はこの目で見たんだ。
その時フィオナが冷静に言い放った。
「あたし達は、仲間を救い出しに来たんだ。二人が大切なんだ。死闘を共にしてきた。お互い笑いあってここまで来て。・・・あたし達は過去の事は関係ない・・今さ。今の二人が大切なんだ。・・お仲間のいない白き魔女には、まあ、わからないと思うが。」
「何よ・・あんた仲間、仲間てっ! 友達ごっこは子供がするもんよ。あたしは、あの二人の体内にあるアルフィンの石が目当てよ。・・どっちが、早く二人を助けるかで二人の運命も違う物になるのよ」
セレーネの怒鳴り声がダンジョンに響く。やはりこの女も、アルフィンの石が狙いなのか。・・昴が考えていると、・・
「あんた達に付き合ってられないわ。・・あたしが二人を貰うわ」
そう言うと、セレーネはダンジョンの奥へと消えた。・・
「私たちも急がなきゃ。悪い予感がするの・・早く二人を助けるのよ」
アステルが皆を急かした。・・
読んでくださり、ありがとうございます。