謎の声
時の神殿の地下は広いダンジョンが広がっていた。ダンジョンの通路を一行は走る。早く急がなければ。
ダンジョンの通路は、赤いジュータンが敷き詰められ、所々に顔が、のっペラぼうの天使の石像が飾ってある。
ダンジョンは明るく・・天井には、豪華なシャンデリアが洸々と光を放っていた。
その時だ。何者かがジリジリと一行の後を付きまとう。
それは、かなり素早く、すぐ一行に追いつき、前をさえぎった。
それは大きなエメラルドの体をしたジュエル・モンスターだ。
ジュエルモンスターは、砂漠にしか生息しないはず。なぜここにいるのだろう。
砂漠のジュエルモンスターは、ルビーで出来ていて複数で行動する。
大きな牙を持ち、宝石の体には沢山の昆虫の足のようなものがついている。
このジュエルモンスターも同じような形状だが、ルビーの物よりも、5倍ほど大きかった。
「なぜ、ジュエルモンスターがここにいるの?」アステルが大声を出した。
その時だ。ジュエルモンスター口から緑色の炎を吐いた。
とっさに一同はかわしたが、一番先頭にいたリカードのマントはちりじりにやけ焦げた。
「ここは俺がやる。速くカタをつけないとな。」
そう言うとツキハが、ベルトにさしていた、小刀を引き抜いた。
ツキハがジュエルモンスターの前に躍り出た。ジュエルモンスターは緑色の炎を吐き出し、鋭い牙で
ツキハに襲いかかった。
しかし、ツキハは華麗に攻撃をかわすと、小刀でジュエルモンスターの体を貫いた。
ジュエルモンスターはバラバラに砕け散り・エメラルドの宝石になった。
大量のエメラルドが飛び散っていた。
一同は急いで、エメラルドの宝石を、めいめいの袋に入れた。
「ふん・・あいかわらず、せこい連中ね・・皆さま、こんにちは・・」
一行の後ろから、聞き覚えのある声がした。若い女の艶ぽっい声だ。・・
この声の主は?
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