アルフィンの石
ここは、アイリスハート先生の家。
突然のアルフィンの5大賢者の一人のセシエルの出現に驚きを隠せない、リカードとアイリスハート先生。
「セシエル何しに来たんじゃ」
「何しにってん、ヨランダちゃんの顔が見たかったからよん・・私たちベストフレンドなのん」
セシエルが、甘ったるい声で答えた。
リカードは完全に引いている・・・。
そんなことお構いなしに、優雅にオレンジ色のソファーに座ると、魔法で紅茶セットとケーキを出したセシエル。
すると紅茶とティーポットが一人でに動き、ケーキも宙に浮き始めた。
そして紅茶がティーカップに注がれ、ケーキを刺していたフォークが動き始めると、セシエルの口にケーキを運び、それをパクパク食べ始めた。
その様子をアイリスハート先生が冷ややかに、呆れたように見つめた。
「まったく、自分の手で食べればいい物を・・わしらの分は?どうせ出してくれないじゃろうが」
「ヨランダちゃんだって出せるでしょうん・・このくらいん・・あー美味しん」
「ふん!こうじゃ」
苺とチョコが乗った巨大なケーキと、ストロベリージャムとクロテッドクリームを、たっぷりつけたスコーンが現れた。
それを自分とリカードの前にドンと置くと、
「さあ食べなさい、リカード君・・あの女のより、豪華で美味しそうじゃろう」
「私は甘いものが苦手で、・・あの人とどうしてそんなに張り合うのですか?・・私は人を蘇らせる話をしてるんですよ」
リカードが、怒った様に言った。
「そうじゃあ、そうじゃったあ・・我々はそのことを、話してたんじゃあ・・すまない、リカード君」
「簡単なことじゃ、アルフィンの石を死んだ者の体内に入れるんじゃ。・・でもアルフィンでは人の蘇りは禁止されておる。まあとりあえずは石を、とってくるんじゃあ。それは、それはアルフィンの石は危険なところにあるぞ。もしかして、こちらも、命を落とすかも知れない・・じゃが・・しょうがない・・セシエルお前にも手伝ってもらうぞ。ついでにお前の弟のゼニアスも連れてこい」
「はあ?私がなんでえん・・ゼニアスちゃんもおん・・まあ、ヨランダちゃんは、ベストフレンドだしいん・・しょうがないかん」
渋々セシエルがOKした。・・・.
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