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プロローグ

 ある研究所。そこに生きているのは二人の少女と三人の少年。周りには死んだ少年や少女達。その数は百を超えている。少年達は生きていることに安堵していた。少女の一人は周りの人が死んだことを嘆いている。四人は後ろを向いていた。だが、最後の少女だけは違った。

「こんなことを許すのは誰だろうか?」

 誰に聞かせるつもりもなく、誰にも聞こえないように小さな声で疑問を口にする。

「多分、世界なんだろうな。この世界に生きている人がこれを望んでいる」

 仲良く話していた人達の死体を見て少女は自らの疑問に答えた。

「皆が望んでいたら正しいとなるのだろうか?」

 少女は生き残った少年や少女に残った心の傷を見て首を横に振る。

「そんなことはないはずだ。でも、もしそうなら……」

 生き残った少年達がその結果に満足している。少女は嘆き悲しみの声を上げている。

「私が世界を間違っていると叫ぼう。理不尽で酷い世界だと罵ろう」

 少女は今を見ている少年や少女とは違い、先を一人見る。

「正義とは悪だ」

 少女はどこかで聞いたフレーズを思い出すように呟く。

「なら、私は誰よりも気高い正義になろう。それが間違いだと言われるとしても、私は正義と思おう。私は私の正義で世界を正そう」

 この場で実験された者は五百人。生き残ったのは五人。そんな酷い実験が行われているのはここだけではない。こんな実験を受けさせられた少女だったからこそ、幼くともその事実に気付いていた。だからこそ、少女は世界を敵に回すことを決意した。


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