僕の友達は 【200文字】
僕は不安だった。
「ねぇ、僕と君は友達だよね?」
少し間をおいて返事が返って来る。
「俺はそう思ってるけど」
嬉しかった。
だがその喜びが僕の不安を余計に煽る。
「…だけど僕は君の事を全然知らない」
「いいんじゃねーの? 互いに何も知らないから友達でいられるんだろうし」
この話題はそこで終わった。
君は僕の大切な友達だ。
でも、他の人に紹介することはできない。
笑われるのが、怖いから。
僕はそっとパソコンの電源を落とした。
200文字にメッセージを入れようとすると説教臭くなるのは自分の悪い癖なのか。
友達の定義って年を取る毎に変わっていく気がします。