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同調(シンクロ)と傾向と対策

本作品は、中年のおっさんの個人的なAIへの興味から派生し始めたものにつき、

作者が好き放題書き散らかしています。

ですので、皆さんが普通は書かないような事にこだわったりしてしまっています。

生理描写や衛生描写等が重く書いてる本人もスカッと全くしておりません。

お気に召さねばそっと閉じていただけると登場人物たちも喜ぶと思います。

それでも、お付き合いしていただける方はどうぞよろしくお願いいたします。


「....ルナ、....すごい。....ただの強欲じゃ....なかった。」


「ちょっと、今さら何よ。経済は、血液と同じなの。一箇所に留めておいたら腐るだけ。流してこそ、この街は健康ヘルシーになるのよ」


ルナは満足げに、空になったスープ皿をリュンヌに差し出した。


「....わかった。....私、....最高の....ベリー味....買う。....お店、....潤わせる。」


「その意気よ。さあ、明日はその軍資金を持って、市場の需要を爆発させてきなさい!」


そう言って不敵に笑うルナの瞳には、体調不良を吹き飛ばすような「投資家」の輝きが完全に戻っている。


「ルナ....教えて....女の冒険者....子供....出来たら....引退....仕方ない?」


リュンヌは思い切ってルナに言いたい事の口火を切る。


「なんで仕方ないの?ある程度大きくなったら預ければいいのよ。」

とルナは言う。


「....知り合い....いない....預けれない。」


ルナは自分を想像して話を続けてみる。


「預ける場所がないなら、作ればいいじゃない。需要があるところに供給を生む。それが商売の鉄則よ。」


ルナはおかわりのスープの最後の一滴を飲み干すと、不敵に笑った。リュンヌの胸に、おばちゃんたちの切実な顔が浮かぶ。


「....作る、って....高い....建物、....建てるの?」


箱物はこものなんて後回しよ。


どこの大臣だよと言う発言をルナはする。


「まずは遊んでるリソース――つまり、引退して暇を持て余しているベテランの『手』と、現役で稼ぎたい母親の『欲』をマッチングさせるの。」


ルナは空中で計算するような動作をしてみせた。


「でも、外堀から埋めて行きましょ。プレゼンするにも味方がほしいし、まずは身内の心と身体を楽にする低リスク案件からね。」とルナは言う。


つまりは女性神官達のお願いから始めるということだ。リュンヌはやはりルナも身内には甘いと思ったら意外な返事が返って来た。


「あんたね、さっき『おばちゃんたちもいろんな事で困ってる』的こと言ったじゃない。」


確かに女性冒険者の引退にリュンヌは触れた。


「あれ、市場の動向調査としては満点だけど、自分のバイオリズムの管理としては赤点ね。」


ルナはベッドに座り直し、シーツに指でカレンダーを描くように動かすと、冷徹な予言者の目でリュンヌを射抜いた。


「いい? 私たちの生活リズムはほぼ同期してるのよ。同じものを食べ、同じ場所で寝起きし、同じストレスを共有してる。」


確かにそうだが、それは考え過ぎだとリュンヌは反発したくなる。


「あんた、そもそも自分のコスト管理してなかったでしょ。自分にも投資もせず。でも、今は違う。」


ルナは誇らしげに言い切る。


「あたしと同じ事をすることであんたのバイオレットじゃなくてバイオリズムは安定してるはず。」


何故か決めるとこで外すところまで、ルナは元気になってきている。


「そうすると毎月の生活も逆に傾向と対策が打てるってものよ。」


「....バイオレット、....花の名前。....ルナ、たまに.....抜けてる。....でも、....正解。」


リュンヌは己の指先を見つめる。かつては荒れ放題だった爪も、今は艶がある。


ルナに管理されることで、自分の体さえも「予測可能な資産」へと変貌していた。


「....前は、....いきなり、....激痛。....でも、....今は....確かに....嵐の前の....静けさ。....傾向、.....わかれば....怖くない。」


リュンヌはそう言って、ベリー味の粉末(予定)を思い描き、一つ頷いた。


対策さえ打てるなら、あの憂鬱な一週間も「ただのメンテナンス期間」として処理できる。


「....わかった。....私、....自分の....コスト管理....頑張る。


ルナは自分のすべき事を考える。今はおっちゃんやおばちゃん達の後押しだ。


「....だから、....ルナは....早く....元気になって。....おばちゃんたちの、....願い....高いから。」


「あんたのメンテナンス期間の間に身内へのお布施供与は終わらせるわ。」


なんか不穏である。


「おばちゃん達からの、投資神託の方がリターン大きそうだし。あたしのリスク許容度もその分上がっていないと受理出来ないし。」


「....身内への、お布施供与。....ルナ、....悪い顔。....でも、安心する。」


リュンヌは、策を巡らせている時のルナの瞳に宿る輝きを見て、ようやく安堵の吐息を漏らした。


自分を「管理」し、街を「循環」させる。その冷徹で温かい計算こそが、この銀髪の少女の生命線なのだ。


「....おばちゃんたちの、託託。....リターン、....きっと、....ベリー味より....甘い。」


リュンヌは、懐の銅貨の重みと、おばちゃんからもらったパンの温もりを交互に思い出す。


「....リスク、....私も....背負う。....ルナが、....計算....間違えても、....私が....叩き斬るから。」


それが護衛としての、そして「管理される側」から「共犯者」へと変わったリュンヌの、精一杯の決意表明だった。


「....明日、....ギルド。....作戦会議、....楽しみ。」


リュンヌは静かに部屋の灯りを落とすと、自分自身のメンテナンスのために、深く柔らかな眠りへと身を沈めた。



なんだか偉そうに話していますが、結局はクソマズ粉末をどう使うべきかの示唆ですよねルナさんと言いたくなる内容です。

あと、リュンヌは大分と言葉がルナに汚染されてきました。二人揃ってコストって騒がないお話にしないと。

さて、ルナの予言は的中するのか見ものですね。

※ちょっと長くてすいません

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