暗黒の召喚士
アルドとの激闘から数日後。
マコと楓は村で束の間の平穏を過ごしていた。
「マコ、これからどうするの?」
「もちろん、次の神様ポイント稼ぎと、覚醒用のカフェイン集めだな」
「うん!今度は緑茶も欲しいなぁ」
そんなやり取りの最中、村の鐘がけたたましく鳴り響いた。
「魔物襲来!!死霊の森から化け物どもが!!」
村人の叫び。
マコと楓は顔を見合わせる。
「行くぞ、楓!」
「うん!」
二人はすぐさま森の方へ駆け出した。
森の奥には、異様な光景が広がっていた。
無数の骸骨兵士、腐ったゾンビ、黒衣の魔法使い型モンスターたちが隊列を組んで進軍してくる。
「数、多すぎだろ……」
マコが歯を食いしばる。
ウィンドウに表示される情報。
【死霊軍団・討伐イベント】
ボス:???
報酬:2000P+特殊アイテム
「またポイント稼ぎにはなるけど、これ……ただの魔物じゃねぇぞ」
楓が杖を構え、呪文詠唱を始める。
「マコ、私が後方支援する!気を付けて!」
「任せろ!」
そして、森の奥から一人の男が姿を現した。
黒いフードを深く被り、その顔は闇に隠れている。
その手には不気味な黒紫の魔導書。
「やあ、覚醒王。噂は聞いている」
「てめぇ……何者だ」
男は薄く笑った。
「名乗るまでもない。俺は**“暗黒の召喚士”レイヴェル**。この世界に選ばれた異世界プレイヤーの一人だ」
「プレイヤー……!お前もかよ」
レイヴェルは不敵に笑うと、ウィンドウを展開する。
【神様の賭け状況】
賭け神:ノクス(冥界の神)
レイヴェル勝利:15000P
覚醒王勝利:12000P
「ふん、賭けの倍率も悪くない。ここでお前を屠って、俺がトップに立つ」
「ふざけんな、てめぇの好きにはさせねぇ!」
マコはエナジードリンクを一気に飲み干し、ウィンドウに**《覚醒可能状態》**が点灯。
「覚醒発動!!」
黄金の光が弾ける。
「さて、覚醒したところで……この死霊軍団に勝てるかどうか」
レイヴェルが詠唱を開始。
魔導書が黒い炎を放つ。
「さあ、神々の遊戯を楽しもうか」




