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リセマラから始まる物語
おさるです。昔思い描いた異世界転生者です。
‥「よし、そろそろ始めようじゃないか!」
大広間に響き渡る声に、無数の神々がざわつき始めた。
そこは天界の一角、名もなき神殿。だが、その場所は特別だった。神々が娯楽として創り上げた異世界の運命を決める場所であり、何より彼らの賭けの舞台だった。
神々は皆、それぞれの好みで異世界から“プレイヤー”を召喚し、自らの“推し”を作っては育て、戦わせ、時に破滅させる。
そしてその結果を賭け事として楽しむのが、彼らの暇つぶし。
「さて、今回の新人は誰かな?」
ひときわ大きなガチャポンの筐体が天井までそびえ立ち、内部には無数のカプセルが転がっていた。
神々の視線が、一斉にひとつの光の粒へと向かう。
その光は、地上の日本という国で交通事故に遭った、ひとりの少年だった。
彼の名は、マコ。
エピローグです。
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