表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/245

85話「負けヒロイン×毒々ハンドキャノン=?」

 

 ここに来て、ようやく辿り着いた真実、ようやく自覚した願望。


 華白が『真の願望を自覚』すると同時に……荒神業魔の触手がさらに変形。

 大刀形態の触手がキラリと光り、カケルの胸元へ狙いを定めた。


「〇✕〇! 」


 カケルの窮地に反応するかの如く、十弐式毒銃の煙が空中分解。

 熱い煙が毒霧と混ざり、彼方へ消えてゆく。


「け、煙が……消えた、かも」


「馬の骨! 時が満ちたぞ! 」


 華白の体が雷昂(蛾)の合図に反応。

 コンマ数秒でL字に折れ曲がっていた銃身をカチャと変形させ、元々の姿『ハンドキャノン形態』にしてみせる。


「…………」


 何も考えず直感に身を委ね、左手『だけ』で十弐式毒銃を構える。掌にフィットする鉄のグリップ。そして、華白隣は躊躇なく引き金をひいた。


 ーーードオン!ーーー


 恐竜のような発砲音が森を揺らし、華白の腕に肩をトラックが追突したかのような衝撃が走る。にも関わらず、毒銃の反動を毒人の体がすべて吸収。

 結果、華白自身は微塵の痛みすら感じなかった。


 すかさず、50口径の毒弾が荒神業魔へ一直線に突撃。


「当たる……かも」


 華白が確信した通り、バカでかい毒弾が荒神業魔の脇腹に『命中』した。


「?! ✕〇✕、○○○○○○○○○○○○○○○○! 」


 予期せぬ地名の一撃によって、荒神業魔の様子が一変してしまう。


「? ✕△✕、✕✕✕! 」


 地面に崩れ落ち、激しく苦しみはじめる荒神業魔。


 予想以上の成果に、雷昂(蛾)はぶっきらぼうに称賛を飛ばした。


「……フン。初見で命中させたか。素人にしては悪くない、星3つ…だな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ