表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/245

66話「負けヒロインの技は、回し蹴り?」

 

「ガァ?! イ! 」


 真紅のコボルトは憤怒し、絶叫しながら数メートル上空へ大ジャンプ。


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア! 」


「お次は……空の上から! わたしィの頭を、カチ割ろう!ってワケ? 」


(この攻撃デジャブかも。多分、前に……わたしィをオーバーキルした技の上位互換、かな? )


 ーーゆえにーー


「普通の人が食らったら、スライスチーズになるかも」


 華白の体内で猛毒とアドレナリンが融合し、莫大な熱量が湧き出て来る。

 彼女は左脚へエネルギーを一点集中させ、腰をひねらせてから緑色の瞳にわずかな炎を宿らせた。


「たああああ! 」


 スレンダーな体を軸としたまま、左脚を上方75度まで蹴り上げる。

 足の甲がコボルトの腹部へ命中。

 鋭く、早く、重々しい『上段ハイキック』が、相手(真紅のコボルト)のみぞおちを容赦なく震動させた。


 たった一発の少女の蹴りによって「ドオオオオオオン! 」と、核弾頭が炸裂したかのような爆発音が昇り、時空がグニャリとひん曲がる。


「オッ…ガ、ァ! 」


 常識離れしたハイキックを味わい、真紅のコボルトは赤い血を吐き、ボールのように地面をバウンド。

 それから、硬い地面へ激突し沈黙してしまった。


「ガ……ア、ア……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ