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62話「毒人講座」

 

 はげしく動揺しつつ『体が進化』している事を実感する華白。

 すると、雷昂(蛾)が、華白の耳元で得意気に説明をはじめた。


「馬の骨よ。改めて宣言するが、キサマは毒の超人『毒人どくびと』だ」

「……嫌だけど、自覚してるかも。だって、猛毒に触っても余裕だし…多分、毒人は『毒に強い人』なんだよ、ね?」


「毒の耐性だと。フン、いかにも馬の骨らしい解釈だな」

「ち、ちがうの? 」

「いいか、よく聞け。毒人の力は、毒耐性などと言う『平凡なスキル』ではない」


『毒人の真骨頂は、ただの毒耐性ではない』という事実が述べられて、『毒人の真骨頂』をハッキリと断言されてゆく。


「ありとあらゆる毒素を糧とし、己が戦闘力へ再構築させる。ソレが、毒人のみに許された権限だ」


 つまり、毒人は『毒に触れれば触れる程、強くなる新人類』。凶悪な毒と共存し、身体能力を増進させる異常生命体なのである。


「ど、どんな毒だって、力に変えちゃう……」


 歪な真実を聞かされ、華白の額に冷汗がドッと流れる。


「毒で強くなる『毒バフ人間』なんてェ~正気の沙汰じゃないかも」

「口で拒もうとも、体で実感しているはずだ。視力が進化し、周りが鮮明に見えているだろう」


「たしかに……その通り、だけど…」

「そ奴は、毒人の『視力強化』だ。猛毒の果汁に接触し視力が覚醒した……というカラクリだな」


「認めたくない、かも。こんなの狂ってるよ」

「狂気であったとしても、コレが真実だ。『毒人』としてのキサマの特権だ」


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