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60話「猛毒シャワーで汗スッキリ♪」

 

 そんな風に、落胆している間にも……真紅のコボルトが、鋭い爪を剥き出しにして、攻撃の射程範囲まで接近してくる。


「ギィ……」


 相手の殺気に圧迫され、華白は「もうダメだあああ! 」と絶望してしまう、が……雷昂(蛾)が淡々とした口調で衝撃のアドバイスを告げた。


「猛毒のヤシの木を……撃て…破壊しろ」

「多分、わたしの耳がおかしくなったのかな? もう一度、言ってくれない? 」


「今、キサマの手にある『ガラクタ銃』で、猛毒のヤシの実を撃て……と、告げておるのだ」


 華白は、雷昂(蛾)のアドバイスを聞き返したことに深く後悔した。


「正気なの?! ヤシの実を刺激したら、この辺り一帯が『猛毒パラダイス』になるかも」

「メソメソと正論を言ってるヒマがあるのか? 余計な雑念は伏せて、行動することだけに集中しろ」

「ど、どこからどう見てもッ! 自殺行為かも! 」


 口論している間にも、真紅のコボルトが「ギィ、ガァアア! 」と飛び掛かってくる。雷昂(蛾)はベソをかく華白に痺れを切らし、ヤンキーのように怒鳴った。


「撃て! この馬の骨が! 」

「わあああああん! もう、ヤケクソだあああ!」


 情けない悲鳴をあげながら、アサルトライフルをありったけ乱射。


 銃声と共に、銃弾が猛毒のヤシの実に命中してゆき……


 パン! パン! パァーン!


 猛毒のヤシの実が風船のように爆散。実の中に詰まっていた『猛毒の果汁』が、怒涛の勢いで外へ散乱してゆき、その果汁を華白は頭から浴びてしまった。


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