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58話「逆主人公補正は、負けヒロインの特権です」


華白は、迫りくる死を背中で感じつつ、雷昂(蛾)へアドバイスを要求した。


「このままじゃ、背中から致命の一撃をくらっちゃう。どどど、どうすれば?!」

「慌てるな。今は、足を動かすことだけに集中するがいい」

「助言にしては適当すぎるかも」


「毒人と言えど、『通常時』は凡人よりも頑丈なだけ。腕力・俊敏性・耐久力……全てにおいて、ヤツの足元にも及ばぬ」

「そんな~どうあがいても、アイツに殺されるしかないってこと?! 」


(人間をやめても、メリット0じゃん! )


精神的にズタボロになりながら、脚を全力で動かし続ける。にも関わらず、絶妙なタイミングで逆主人公補正が発動してしまった。


そう、スケール感抜群の『岩壁』が華白の前に立ち塞がったのである。岩壁には、岩の突起や深い割れ目があって、長年の風に削られた痕が無数に刻まれていた。


「山みたいな、岩の壁。い、『行き止まり』ってヤツかも」


(道が、岩壁に『通せんぼ』されてる。コレじゃ……逃げられない)



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