表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/245

49話「難攻不落のアタッシュケース」

 

 肝心の神具アタッシュケースは確認できず、代わりに一丁のアサルトライフルが出現した。


「多分、アサルトライフルかも。この子も、兵隊さんに置き去りにされたんだ」

(こんな鉄砲。わたしィなんかじゃ、補助輪付きでも扱えないな~)


「いや、それよりも……神具の尻尾すら、掴めないかも。も、ももも、もしかして! 泥棒さんに盗まれたんじゃ~」


 頭をよぎる不安を誤魔化すように、華白はアサルトライフルを抱き枕のように抱きしめた。


 …それから10分。

 車内をどんなに探索しても、一向にターゲット(神具)とは出会えずじまい。


「ああ~。やっぱ、脇役のわたし達が抗っても、ムダかも」


 内心、くじけそうになった矢先……


「あった。運命が微笑んでくれたよ。リン! 」

「えっ!? 」


 華白は驚きつつ、カケルの方を凝視した。そこには『アタッシュケース』を担ぐ彼の姿があった。


「す、凄いかも。見た目は胡散臭いけど、そのアタッシュケースかも」

「第一関門。突破だね」


「う、うれしい。『初めて』計画通りに、野望を達成できたかも」

「言い方が雑だね。野望じゃなくて、目標って言ってほしいな」


 だが、気を抜くのはまだ早い。肝心なのはケース本体ではなく中身なのだから……


「と、とりあえず! ケースの中を『覗き見』しなくちゃ」

「ボクは、変質者じゃないんだけどな。ま、いいよ。まかせてくれ」


 カケルは華白の提案に頷き、アタッシュケースの取手をしっかりと握り締め、ケースを開こうと試みる。が、しかし……


「ふんッ! ふん! ふ~ん! 」


 彼がどんなに力を加えても、アタッシュケースはビクともしない。その様子を傍観しつつ、華白は一つの不安要素について言及した。


「か、鍵のせいで、アタッシュケースが開けないかも」


お越しいただき、大変うれしく思います。


もしも気に入ってくださったら「ブクマと評価」をしてもらえると嬉しいです。

また「コメント欄」にも、ぜひお気軽にご意見や感想をお寄せいただけると幸いです。皆さんとのコミュニケーションが1番の原動力になります。


ブックマークと評価のボタンは下部にあります。お手数ですが、押していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ