表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/245

48話「消えた神具」

 

 こうして二人は、敵の妨害に遭うこともなく横転した装甲車の前に到着。

 多目的・装甲車の悲惨な状況に、華白は重々しい溜息をもらした。


「はあ~タイヤもグシャグシャ、窓だってジグソーパズルみたいになってる、かも」

「落ち込んでるヒマはないさ。早速、物資を漁って、翼さんの神具を掘り出そうじゃないか」


 カケルは挙動不審な華白を励まし、装甲車にある後部座席のドアを開放させた。

 すかさず、二人そろって装甲車の車内を覗いてみる。


 車内の天井と床は位置が逆転。非常食や医療品、軍用品などの物資が散乱しており、車内の隅には銃器なども放置されていた。


「あ、あっぱれなゴミ山かも。車の中、どこにも足場がないよ~」

「ここまで荒れてるなんて、逆に感動しちゃうね。おそらく、横転した衝撃で荷物が散らかったんだろうね」


 カケルは使い魔の蛾を肩に乗せたまま、乱れた車内へ侵入してゆく。


「さあ、たのしいゴミ漁りの時間だ。神具の入った『アタッシュケース』を救出してあげようじゃないか」


 早速、カケルと華白は車内の探索に乗り掛かる、が……


(おかしい、かも。ゴミ山を探りまくってるのに…)

「アタッシュケースの…『ア』の字もない、かも」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ