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230話「通りすがりの負けヒロイン」


「もう時間かな~。この世界には、苦い思い出しかないけど……名残惜しいかも」


 その上、緑の灯火(緑色の光彩)が緑髪少女の体を覆い、彼女の体そのものが光りの集合体と化す。


「なッ! 何だ?! 君ッ、体が崩れているぞ! 」

「崩れるっていうか…『消える』って言う方が、しっくり来るかも」


 毒牙神社の本館が、光りの砂になって崩壊してゆく。

 同じく、中庭や鳥居も崩れ落ち、幻になって消えてしまった。


「なんだ?! 神社が、毒森が、消滅しているというのか?! 」


 繰り広げられる奇跡の連鎖に、翼は翻弄されることしかできない。


「何が起こっているんだ?! 君は一体……何者なんだ?! 」


 ソレに対し、緑髪少女……いや『三代目・毒の女神』はオドオドした口調で答えてみせた。


「わたしは……華白隣はなしろ りん。通りすがりの…負けヒロインかも」


 その台詞を最期に「ピィン♪」と軽やかな音色が鳴って……

 華白隣の体は緑色の粒子へと変換され、翼の眼前で消滅してしまった。


「……華白一等兵。君だったのか……」


 井竜翼は、ここでようやく『緑髪少女』の正体に辿り着く。


「君は戦っていたんだな。この狂った世界を救うために……」




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