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229話「新たなる王」


「王になって、民を導けと命令するのか。何も、役に立てなかった……オレに……」


 壮大な重荷を気軽に託されてしまい、翼は言葉を詰まらせてしまう。


「もっと自信を持って。アナタは『主人公』だもん……多分、大丈夫かも」

「買いかぶられたもんだな。だが……」


 根拠のない少女の励ましに、「フッ…」と笑みを零してしまう翼。


「ここで逃げたら『選ばれし者』失格だよな」


 ギュッと拳を握りしめ、翼は少女のエメラルドグリーンの瞳を直視した。


「その我儘、引き受けた! これからの未来は、この『井竜翼』が一任しよう! 」


 女神に選ばれた勇者のごとく、翼は少女の願いを承諾。

 緑髪の少女は、そんな彼にフニャリと微笑んだ。


「あ、ありがとう。翼さん」


 ……と、少女が糺を述べた瞬間……


 緑色のポツポツした光りが神社を覆いつくした。


「神社が……崩れて。いや! 消えていく?! 」


 緑色の灯火に誘われ、本館・鳥居・中庭、神社の全てがゆっくりゆっくりと姿を消してゆく。


「理解が追いつかん。なぜ、この神社は消滅しているんだ! 」


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