表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
211/245

207話「トゥルーエンドへのカウントダウン」

………………


「さあて、と♪」


 ルルナは勝利の余韻に酔いしれながら『枯れた大木』の元へルンルン♪と歩みよった。


「あとは、この大木を…目覚めさせるだけですわ」


 けれども、その道中でーーガシッ! ーー

後ろから「ちっこい手」が、勝者ルルナの右脚にしがみつき、進行を妨害してくる。


「もう起きたのですか♪ ずいぶんと打たれ強いゴミですわね」


 呆れ気味に、自分の右脚へ視線を流すルルナ。


「害虫ちゃん♪」


 その先には、ルルナの右太ももにしがみつく雷昂の姿があった。


「ハアハア……小娘がッ、侮るな!『袋叩き』にされた程度で、くたばるモノか! 」


「ほう♪ 口先だけは天元突破していますわね」


 ルルナは瀕死状態のゴミ(雷昂)を冷たい目で見下ろし「ふんッ」と嘲笑う、と……


「幼女にベタベタされるのは、趣味じゃありません♪ 」


 綺麗な白い手を握りしめ、雷昂の脳天にグーパンチを喰らわせてやった。


「あぁッ! 」


 短い悲鳴を上げ、地面に叩きつけられてしまう雷昂。

 命懸けの抵抗も虚しく、いとも簡単にルルナの太ももから手を離してしまった。


「貴様。お嬢様口調のくせに、挙動はチンピラだなッ……」

「どうぞ、お好きに煽ってくださいな。わたくしの栄光は不動ですから」


 ルルナは穏やかに囁き『枯れた大木』の前で仁王立ち。


「害虫ちゃん。指を咥えながら鑑賞していてください。人類滅亡へのトゥルーエンドを」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ