191話「怪力の女神」
ルルナは王者の風格を纏いながら、華白の眼前へ歩み寄る。
「うるさい口ですわね。まあ、目を瞑りましょう。わたくしの制裁は序章に過ぎませんので」
汚れ一つすらない顔でウインクし、ルルナが華白の首を掴みあげる。
「捕らえましたわ♪ 」
ーーギリ、ギリ!ギリ!ギリ!ーー
「あぅッ……首がッ……い、息が……」
(ルルナさまの腕、棒切れみたいに細いのにィ! 荒神業魔の十倍は怪力かも)
華麗な姿に似合わない怪力で、華白の首を絞めるルルナ。
「さあ♪ 女神界で大流行中の『毒人の遊び方』をご覧に差し上げましょう」
……と唄いながら、ルルナは170㎝の華白を片手でいとも容易く投球。
「う、ウソ?! 」
(ソフトボールみたいに、片手で投げられっちゃった)
華白はボールのように投げられてしまい、十メートルほど先にある地面へ墜落。
頭が地面に追突し、脳髄に衝撃が走り、口からグリーンブラッド(緑色の血)を吐血してしまう。
「ゲホッ、ゴホッ……ち、血がぁ……」
今の華白は呼吸すらも困難。
もはや、チート女神と戦う気力は残されていない。
一方、ルルナは瀕死の毒人(華白)を遠くから見物。
「哀れな。そんなザマでは、生ゴミ以下ですわね~」
ルルナは心地よさそうに鼻を鳴らしながら、聖剣の柄を両手で握りしめる。




