190話「毒人の弱点は回復術」
華白は呼吸を荒げながら、その場に踏ん張った。
そんな彼女に、ルルナが罪人を尋問するような口調で囁きかける。
「華白さん。アナタは『毒人の弱点』をご存知ですか? 」
「……毒人の弱点? 」
(どういう事? そんな話、謹崎さんから聞かされてないかも)
「古来より、毒人は『回復術』を弱点としているのです。再生や回復などの奇跡は、毒人の細胞を容易く崩壊させてしまうのですわ」
「か、回復魔法で毒人を殺せるってこと? 信じられない、かも……」
毒人を殺す手段が『回復』という事実に、華白は驚愕してしまう。
「また、ソレだけではございません。『光属性の攻撃』でも、貴方たち…毒人の心臓を停止させられますわ♪ 」
その台詞と共に、ルルナの聖剣が黄金の輝きを放つ。
「剣がピッカピカにィ、ヤバぁッ」
華白は聖剣の輝きから死を悟り、咄嗟にサイドステップ(回避行動)をした。
――ゴォオオォオオオオオオ!ーー
『黄金の光線』が通過してゆき、華白の肩がジリジリと焼かれてゆく。
「あ、つぅッ~」
悲鳴を堪えながら、毒花の絨毯にヘッドスライディングする華白。
それから、焼け焦げた右腕ぶら下げ、満身創痍のまま立ちあがった。
「フフ♪ 躱しましたか。まあ、三割程度のエネルギーしか出力していませんが」
「ハアハア……意外かも。女神さまがブラフを吐くなんて」
(き、奇跡的に躱せたけど。次、同じ攻撃されたらヤバいかも)




