191/245
188話「希望の女神VSバイキン女」
……七神ルルナVS華白隣……
二人は、息を揃えて戦闘態勢に移る。
「「…………」」
一歩踏み出す華白。
そっと、聖剣を構えるルルナ。
ーーそしてーー
(多分、今!!)
華白が一歩を踏み出し、決闘の先行を取った。
(近接戦で一気に畳みかける、かも! )
華白は弾丸のごとく一直線に駆け、ルルナとの間合いをつぶす。
「懐、取った。多分!」
(このまま、ルルナさまの頭をサッカーボールにして、一発KOかも)
ルルナの頭部に狙いを定め、体のエネルギーを左脚に集中させる。
対する女神は棒立ちしているだけ、避ける素振りすら見せず、コッソリと頬を緩ませた。
「……どうやら、脳ミソはスッカラカンみたいですわね♪ 」
「たあ! 」
下半身をバネにして、左脚を振り上げ、横なぎ払いのキックを放つ。
華白のミドルキックが風を裂き、ルルナの側頭部へ……
華白は蹴りを展開しながら、内心ガッツポーズをした。
「決まった、かも」
(わたしィのキックは、コボルトや荒神業魔だってぶっ飛ばしちゃう。流石のルルナさまでも頭を蹴られたら、タダじゃ済まないかも)




