表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/245

168話「荒神業魔の最終形態」


「〇△〇!!」


「ギィエェ……」


 コボルトたちは妨害してきたソレを睨み、縮こまり後退りをしてしまう。

 一方の華白は、ソレの面を見て鬼の形相で吠えた。


「あッ! 荒神業魔あ!! 」


 コボルト軍団の前に立ち塞がったのは、荒神業魔そのもの。

 ところが、彼の顔面を覆う甲殻は溶けており……その姿は以前の戦い(毒沼)によって激しく損傷していた。


「ギィ……」


 コボルトたちは畏れおののき、荒神業魔から逃げようとする。

 けれども、そんな努力も空回り。コボルトたちが等しく、荒神業魔の触手に捉えられ拘束されてしまった。


「ヤバ! コボルトたちが、荒神業魔の触手にグルグル巻きにされてる! 」


「ギィア~」「ギィ、ギィ……」


 触手の拘束に抵抗するコボルトたち。

 だが、そんな努力も虚しく、一匹また一匹と……荒神業魔に頭から丸かじりにされてゆく。


 ガリガリ! バリバリ! グシャグシャ!


 次々に捕食されてゆくコボルト軍団。

 華白は一歩離れた場所から、狂気的な食事の光景を傍観することしかできない。


「化物同士で共喰いするなんて~夢の中でもリピートしちゃいそう……」


 一匹残らずコボルトを食した後、荒神業魔の体が変化しはじめる。


 ボコッ、ボコボコボコ!


 以前の戦いで刻まれた傷が癒え、フォートレス甲殻が肥大化してゆく。


「……信じられない。荒神業魔の傷が治って、体もおっきくなって……」


 荒神業魔の全長は10mに到達。

 2本の腕を更に生成して、計4本の腕を体得。

 さらに、フォートレス甲殻の材質が進化、甲殻の表面から虹色の光沢が発せられ、ダイヤモンドのような甲殻へ変形&進化してゆく。


「デッカぁ~。甲殻もピカピカかも」


(きょ、恐竜が猫に思えるくらい大きくなってる。これが、荒神業魔の本気? )


「『最終形態』のお披露目ってヤツ?! 悪趣味かも」


(多分、コボルトの肉を平らげて、パワーアップしたんだ……)


「人のこと言えないけど、アナタも結構な怪物っぷりかも」

「〇△〇!……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ