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150話「猛毒の棘」


「ひィ~! おッ、おちッ! 」


 みるみると急降下してゆく華白の視界。

 十メートル下に広がる『毒の茨道』が一気に近づいてきて……

 華白はつま先から、猛毒エリアへ着地した。


 ……グザ、リ。


「いっ……うゥ! と、棘ぇ? 」


 毒の茨道を覆いつくす『猛毒のもうどくのとげ』が、耐毒軍装の白タイツを裂き、華白の太もも&ふくらはぎに突き刺さる。


 刃物のような猛毒の棘に膚を裂かれ、痛みに口元を歪めてしまう。


「でもぉ、この棘ってみんな『猛毒』だか、ら……」


 棘の先端から『猛毒の汁』が華白の体内へ流れ込み、『毒人の細胞』がドクドクと覚醒。

 さらに、華白の瞳がエメラルドグリーンへ変化する。


「ヤケクソだったけど、予想通りかも。多分、毒人の能力が発動してる」


 湧き出てくる力を噛みしめながら、華白は「な、なるほどぉ…」と一人納得する。


「それは……そうだよね。ここって猛毒フィールドだから、わたしィの庭みたいなモノかも」


 また、猛毒の棘は華白の腰までの高さしかなく、背中の雷昂にはギリギリ届いていない。雷昂をおんぶしたまま進めば、猛毒の棘が彼女(雷昂)に害を与える事はないだろう。



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