144話「クリーチャーのオヤツはロリ幼女」
毒銃の頑丈さに感心すると同時に、華白の脳裏に違和感が浮かぶ。
「う~ん、何か、忘れているような……」
首を傾げ『忘れモノ』を思い出そうとするが、中々閃いてくれない。すると…
ドン! ドン! ドン!
怪物の大きな足音が、数十メートル先の森奥からハッキリと聞こえてくる。
「この足音、まさか……鎌切トカゲくん?! 」
足音の主を『鎌切龍』が足音の主だと推測。
華白の感覚が警戒モードに移り、脳内に電流が駆け「忘れモノ」を思い出す。
「き、謹崎さんを……忘れてたあ! 」
(わたしィのバカ!なんで、気づかなかったの! ここに、謹崎さんが居ないって! )
壱弐式毒銃を包帯まみれの左手で握りしめ、鎌切龍の声がした方へ猛ダッシュ。
立ち塞がる毒の茂みを掻き分け『毒密林』から抜け出す、と……あっけらかんとした路地へ到達。
その路地の真ん中に、巫女幼女(雷昂)がポツンと横たわり、沈黙していた。
(謹崎さん……いつものロリロリ体系にもどってる)
「多分、墜落したダメージで、変身魔法?が強制解除されちゃったんだ……」
どうやら、雷昂は墜落した衝撃で気絶。
怪獣形態(蛾の怪獣)から元の姿に戻ってしまったらしい。
「でも…ソレよりも、最低なのは……」
ドン! ドン! ドン!
「かッ! 鎌切トカゲくん?! 」
鎌切龍の姿はひどい有様。
巨大なドラゴンヘッドも二刀の大鎌もズタボロに破損し、自慢のフォートレス甲殻は丸焦げ状態。彼(鎌切龍)が相当なダメージを負っているのは一目瞭然だった。
(あんなボロ雑巾状態で……な、なんで生きてるの~。人のこと言えないけど、しぶとすぎるかも)
鎌切龍は口から涎を垂らしながら、意識のない雷昂を見下ろしていた。
「まさか、ロリ幼女をデザートにするつもり?! 」




