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142話「毒密林」

 ……それから、数分後……


 華白は墜落した衝撃で気絶していた、が……

 激痛が体中を駆け巡り、強引に叩き起こされてしまう。


「あッ! ぐぅ……頭…いたい、かもッ」


 ズキズキと痛む頭を抑えつつ、辺りを見渡してみる。


「……そうだ。わたしィ達、墜落して……」


 10~20mほどの毒木が建ち並び、それらの木には紫色の毒葉がお生い茂っている。

 また、生々しいグロデスクな蔦が無尽蔵に生息していた。目の前に広がる景色はまるで、薬物中毒者の画家が描いたような森の景色だった。


「毒木、毒草、毒の土。この景色、マニュアル本で見た。たしか『毒密林どくみつりん』だっけ?」


 見たところ、華白は毒エリアの一つ『毒密林』に墜落してしまったらしい。


「マニュアルの写真よりも、毒っぷりがヤバい……」


 オドオドしながら立ち上がるものの、左肩に激痛が走り反射的にうめき声を洩らす。


「いッタ~。か、肩が……左肩が悲鳴上げてるかも」


 痛む左肩には、ノコギリで切りつけられたような傷痕。


「左肩……グシャグシャだぁ。あ、硫酸の血が……」


 左肩の傷を抑えても、溢れ出す緑色の血。

 加えて、緑色の血(硫酸)が滴り落ち、ジュ―と地面を溶かしてゆく。


「か、肩を、何とかしないと……わたしィ、お医者さんでも何でもないけど」

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