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135話「毒の空中戦」


 雷昂(蛾の怪獣)も、華白の悲鳴に思わず食いついてしまう。


「鎌切龍だと?! ヤツめ、地獄の果てまで追いかけてくるとは……しつこいクリーチャーは嫌われるぞ! 」


「逃げ切れたって安心したらコレかも。まさか、飛ぶことも出来ちゃうなんて」


「……成程。ヤツめ『変身術』を使ったか! 」


 一方、雷昂(蛾の怪獣)は動揺しながら『鎌切龍の翼』について解説してゆく。


「変化術を発動し『羽を生成した』か。素晴らしいな、クソッタレ! 」


「手品みたいに『羽を作っちゃう』なんて…小学生が考えたみたいなチート設定かも」

「フン。ヤツは腐っても神獣。羽の1つや2つ……秒で創造できるのであろう」


 ……と、会話を交わしている内にも、鎌切龍が一気に距離を詰めてくる。


 (はやッ?! ジェット機以上のスピードかも)


 一瞬にして、鎌切龍が雷昂(蛾の怪獣)の後方1メートルまで接近。


(コイツ! 空の上で、わたしィと謹崎さんを解体するつもり?! )

「……まずい。なんとかしなくちゃッ」


 右手で雷昂の背にしがみつき、もう片方の左手で十弐式毒銃を握りしめた。


「ここは一発! ド派手に決めるかも」


「?!馬の骨。何を、やらかすつもりだ! 」

「ど、毒銃で……鎌切ドラゴンくんを撃ち落とす、から。謹崎さんは飛ぶのに集中して!」


 華白は上半身だけ振り返らせ、毒銃の照準を後方の鎌切龍に合わせる。


 ところが、鎌切龍のスピードは想像以上に速く、毒銃の照準が重なった頃には、相手の大鎌が華白の鼻先まで襲いかかっていた。

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