128話「幼女が巨大クリーチャーに変身」
……それから、華白と雷昂が神社の中庭(外)に到着する、が……
ーードォン! ドォン! ドォン! という震動が連なり、床が激しく震え始める。
華白は『唐突にやって来た震動』に手惑いながら揺れの正体を推測した。
「この振動、殺意がこもってるかも。ひょっとして、鎌切ドラゴンの足音なんじゃ……」
「嗚呼。ヤツ(鎌切龍)の歩調に違いない。何としてでも、メスの肉で空腹を満たしたいのだろう」
「やばあ~足音がどんどん近づいてきてる。多分、あと数秒で感動の再会しちゃう。もっと早く走らなくちゃ……」
「徒歩では、ヤツに追いつかれる。ここは『飛んで逃げる』のが正しい選択だ」
雷昂が『鎌切龍の接近』を冷静に分析し、巫女服の袖から一枚のお札を取り出した。
見るからにオンボロの一枚(お札)を見て首をかしげる華白。
「清々しいほど『ボロボロなお札』だけど。一体、何をやらかすつもり? 」
「『首を切り落とされる未来』を、変えてやろうと言うのだ。それがしのオモチャでな……」
「か、紙切れ一枚で……未来を開けるっていうの? わたしィには、ゴミにしか見えないかも」
「外面だけで決めつけるな。コヤツは『変身札』。それがし専用の変身道具だ」
「魔法少女が魔法のステッキで変身するノリで、謹崎さんは『ボロ札で変身』するってワケ?! ださカッコいいかも」
「煽られている気もするが……フン、そんなところ、だ」
華白の煽りをスルーして、雷昂は『変化術札』を投擲。
投げられたお札(仮)が空中で踊り、古びた紙面から眩い閃光が放たれる。
「?! お札からキラキラの……エフェクト、がぁ」
札から発せられた神々しい光りに、華白は見惚れてしまい。
連鎖して、雷昂が光りの波に包まれてゆき……
「うそぉ~。謹崎さんの体が……光りの中で形をかえて……」
130㎝程度だった幼女の体が、全長8メートルもの『蛾の怪獣』へ変身してしまった。
蛾の怪獣に変身した雷昂が、華白をギロリと見下ろす。
華白は大きく変貌した雷昂を見上げ、口をアングリと開いてしまう。
「はひィ~。ちんちくりんの幼女が『蛾の怪獣』に変身しちゃうなんて~」




