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117話「置いてきぼりのハンドキャノン」


「慌てるな。奴らの目はフシ穴。それがし達が『屋根裏』にいる……というカラクリは察しておらぬ」


 雷昂は微塵も動じていない、が……

 そんなロリ幼女の後ろで、華白は胸のザワつきを感じていた。


「でも~。不安パロメーターが振り切れてる、かも。出口は、まだ? 」

「嗚呼。もうすぐだ。このまま這い進めば……」


 しかし、雷昂は急に黙りこみ、急停止。

 彼女(雷昂)が止まったことで、華白は顔面から幼女の尻に衝突してしまう。


「フグッ! 」


 華白は雷昂の尻にダイブしてしまい、マヌケな声を漏らしてしまう。

一方の雷昂は「………」と沈黙を貫きながら、床の隙間から下の様子を覗いていた。この様子からして、どうやら雷昂は『下の部屋を監視している』みたいだ。


「あのう、謹崎さん? 屋根裏部屋の下に、何が? 」


 すると、雷昂が振り返り、ジーっと呆れたような視線で華白を睨みつけた。


「おい、馬の骨。キサマ……『十弐式毒銃』を放棄したな? 」

「な、何で知ってるの? まさか、ロリロリ読心術ってヤツぅ?! 」


「違うわ、阿呆が。それがし達は今『祭壇室の上』に位置しておる」


 ……そして……


「まさか……と案じて覗いてみた、が。まさか、唯一の武器を敵陣の真ん中(祭壇室)にほったらかしてくるとは、な! 」


 話しから察するに、屋根裏の下にある『祭壇室』に十弐式毒銃が放置されているらしい。


「仕方ないかも……鉄砲を捨てなきゃ、脳ミソに風穴あけるぞ!って、脅されたんだよ?! 」

「フン。操り人形の言いなりとは。情けない奴め」

「あ、あう~」


「大体、手ぶらで荒神業魔を打倒できる筈なかろう。少しは、その空っぽの頭を働かせろ」


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