王子「お前との婚約は破棄する!」 公爵令嬢「アヒャヒャw(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャwwヒーwアヒャwアヒャヒャwブワッハハハハハハwヒー」
「今をもって、お前との婚約を破棄する!」
そう言い放つ王子に、公爵令嬢は肩を小刻みに振るわせた。
やはり、ショッキングなのだろう。
……と、全貴族は思っていた。
「アヒャヒャw(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャwwヒーwアヒャwアヒャヒャwブワッハハハハハハwヒー」
「「「……?」」」
「(゜∀゜)アヒャヒャwアヒャwアヒャヒャヒャヒャwwブワッハッハッハッハwアヒャ」
「「「…………?」」」
「(゜∀゜)ヒェッwヒュウヒェッwwフハハwアヒャヒャww」
みな、ボウリングのボールの穴のような顔をしている。
まさしく『∵』、このような顔である。
王子も、王子の横に張り付いていた男爵令嬢も、場にいただれもが驚愕している。
「(゜∀゜)アヒャwミンナアホww」
ようやくまともな言葉をしゃべったようだ。
『みんなアホ』だそう。
「(゜∀゜)ワタクシ、ナニモヤッテマセンノニww」
そこで、王子&全貴族は我にかえる。
なにもやっていないという証言にようやく耳を傾けたのだ。
「(゜∀゜)オウジモアホナモノネwアヒャヒャヒャww」
……ずいぶんと挑発的だ。
これを聞いて、王子が黙っているわけがない。
「な、なんだその顔は! 『(゜∀゜)』なんて顔を公爵令嬢がしてたまるか! これだからお前は婚約破棄されるんだ!」
「(゜∀゜)アヒャwウエカラメセンオツww」
「そ……そ……そんな物言いが許されるか! 連れて行け!」
おそらく王子は『上から目線乙』なんていう言葉遣いをされたことがないのだろう。
傭兵は王子の言うことと令嬢の言動の不釣り合いさにどちらの言うことを信じていいのかわからず、おどおどとしている。
公爵令嬢は連れて行かれず『(゜∀゜)』という顔をしたままである。
どちらを選ぶかによって、これから頭と胴体が仲良くしていられるかが問われるのだ。
「(゜∀゜)アヒャwヨウヘイサンwオウジノイウコトキイテナイワネww」
そう公爵令嬢が言うと、王子が顔に怒りを浮かべた。
「(゜∀゜)ヨウヘイサンwワタクシノイウコトヲキイタホウガイイワヨwシニタクナイナラネww」
公爵令嬢は強行手段に入ったようで。
『死にたくないなら言うことを聞いたほうがいい』、その言葉に、傭兵は公爵令嬢の側に立つことを決めたようだ。
やはり命は大切である。
「(゜∀゜)オウジwドウデスノw」
「……。あ……いや……その……」
王子もまだ、頭と胴体は仲良くしていたいらしい。
「(゜∀゜)アホラシwアッホラシwwブザマw」
そう言い、公爵令嬢は同じように『(゜∀゜)』という顔でニヤリと笑った。
「(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」