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第87話 自由を賭けた闘いに・・・いざ!

遂に100話目・・・此処までやってこれたのは今読んでくれている貴方のお陰と言っても過言ではありません。

これかも『バリアント』を宜しくお願いします!

G・ティーチャーとの話を終え、部屋を出た私達は今後の予定を話し合った。


「これからどうしようか?」


「まぁ、大勢で戦うって事が分かったのは大きいからな。そうだな、それを軸にしてチームを決めるか」


「チーム?」


「あぁ、俺達含め5歳以上はちょうど15人・・・チームを分けて増やせば作戦や機動力も大幅に上がる」


そうか、大勢で戦うと言っても闇雲に戦っても敗北は濃厚・・・


その点、チームに分ければ各チームの役割さえ決めれば動きやすくもなるものだ


5歳が4人もいるのだから彼等の負担を少しでも減らせなければ勝機もない


「それと問題はどう彼等に説明して訓練してもらうかだね」


「確かに・・・」


目先の問題はまさにそれだ


説明・・・もとい説得をどうすればいいのか・・・


ちゃんと真実を言うべきなのか・・・それとも、濁すべきなのか・・・


私は・・・私は・・・


「俺はちゃんと言った方がいいと思うぜ。こういうのはバレた時が一番ダメだからな」


「私は本当のことは言わない方がいいと思う」


「お前・・・まさか隠し通すつもりか?それはG・ティーチャーとやってる事は同じじゃねーか?」


スミヤが正論をかましてくる。


確かに真実を隠すと言った行為はG・ティーチャーとやってる事は同じかもしれない・・・


でも・・・


「耐えれるかなって・・・G・ティーチャーは彼等にとっても、そして私達にとっても家族みたいな・・・お母さんみたいな存在だった。それが全部、嘘だったって知って・・・例え信じてもらえたとして耐えれるかなって・・・」


「────ッ」


「真実を話したところでまず、信じてもらえないかもしれない。そして、メイの言う通り信じてもらえたとして、耐えれるかも分からない。この2つの不安は無視出来ない」


ナイが私の足りない部分を含め説明した。


そうだ、まず信じて貰えるか分からない


もし、信じて貰えず訓練に支障が出たら?


もし、信じて貰ったとしても、耐えられず訓練に支障が出たら?


やはり、真実を話すのは得策ではない・・・


「確かにその2つの可能性を考えてなかった、悪かったな、メイ」


「いや、良いよ。スミヤも家族の事ちゃんと考えてるって伝わったよ。それで、どうしよう?」


「モンスターと戦うとでも言えば良いんじゃないかしら?」


「「「────ッ!?」」」


瞬時に振り向くと、ドアからコチラを覗くG・ティーチャーが居た。


「なっ!・・・盗み聞きはしないんじゃなかったのか!」


「盗み聞きも何も部屋の前で話し合ってたら、嫌でも耳に入るわよ」


あ・・・


家族に聞かれたくないからといってG・ティーチャーの部屋の前で話し合うんじゃなかった!


「・・・って、モンスターと戦う?」


「そうよ、そう言えば万事解決じゃない?」


「モンスターって・・・」


それもそれで信じて貰えるか不安になるのだけど・・・


「大丈夫よ、メイ、スミヤ、ナイの3人が言う事よ。必ず信じてくれるわ・・・だから、早く行ってきなさい?こうしてる間にも時間は過ぎ去っていくのよ」


・・・確かに・・・確かに、G・ティーチャーと言う通りかもしれない


ただでさえ、ゼロの状態から異形者と戦わなければならないのだ


時間は幾らあっても足りないのは明白!


「じゃあ、行こう。ナイ、スミヤ」


「「うん(おう)」」


──────


────


──


「話聞いて来た?メイ〜」


「運動会って、どんな種目だった〜?」


「なになに〜?」


「そう言えば、その服何〜?」


「3人ともカッコいい服着てる〜!良いなぁ!!」


校庭に皆んなを集めた私達は早速何をするのか話した。









































『モンスターと戦う種目〜?』


皆んなが声を揃えて言った。


その数秒後・・・


「面白いそう!」


「モンスター退治だって!凄い!」


「すげぇ!俺はやってやるぜぇ!!!」


予想を超える反響をだった。


え?モンスターと戦うんだよ?


なんでそんなやる気満々になるの?


「これは・・・予想外だな」


「うん、まさかこんなに皆んなやる気満々だなんてね、僕も驚きだよ」


2人も流石に驚いている。


嬉しい誤算ではあるんだけど、これはおかしい・・・おかしいに決まってる・・・でも、まぁ・・・そんな事言ってはいられない


「それでモンスターと戦う為の服も用意してくれてるよ、この服だけど。人数分あるから皆んなちょっと着てくれない?」


『着る〜!!!』


皆んなが戦闘服を着終わると、すぐさまスミヤはチーム分けを開始した。


「これから3チームに分けて、各々の役割を行動をしてもらう。いいか、これはモンスターとの戦闘において非常に重要になってくるから、チームが決まったら各リーダーの指示に従うようにな」



①陽動隊 

リーダー:スミヤ(12)

メンバー:クラリー(10)チフモ(7)ジリネ(6)カナタ(5)


②攻撃隊

リーダー:メイ(12)

メンバー:ラクト(10)ミフネ(7)リムリン (6)テク(5)


③遊撃隊

リーダー:ナイ(12)

メンバー:イグルー(7)ネクス(6)マイ(5)アメリ(5)


*各キャラについては『第84話 後書き』にて参照


・陽動隊は文字通り陽動をする部隊。


この隊は異形者を惹きつけて、敵の隙を作る大事な隊であり、後の攻撃隊の連携も重要になってくる。


しかし、惹きつけるのが目的の為、敵の攻撃を喰らいやすいから一番気を張らなくてはならない部隊。


・攻撃隊も文字通り異形者を攻撃する部隊であり、主なダメージソースはこの隊。


この隊は前述した陽動隊が作る隙を狙って攻撃を与えるだけに、体力テスト優秀者が揃っている部隊。


15人全員、蠢くものは所持しているが、攻撃隊が所持する蠢くものの威力は他の部隊が持つものより強力な威力を誇る。


・遊撃隊は他2つの部隊とは少し特殊である。


攻撃隊と一緒に異形者を攻撃しつつ、状況を見て陽動隊の援護を行う部隊であり、いわゆるアシスト部隊である。



「皆んな自分のチーム分かったかな。じゃあ、1週間後の戦い、絶対に勝とう!」


『うん!!!』


──────


────


──


そして、1週間後・・・


「────じゃあ、最後にいつもの・・・やるか」


「それじゃあ、モンスター役はナイね」


「分かったよ、ルールはいつもと一緒で一撃でも喰らったら退場。そっちが全滅したら負け。前回から違うのは僕も反撃するからね」


総仕上げという事もあり、反撃も想定しながらとなっている。


しかし、いつもナイがモンスター役の時は負けている。


「分かったぜ!」


「やってやるぜ!」


「今日は勝つよ!ナイ」


皆んなもナイを倒そうとやる気満々だ。


「じゃあ、皆んな配置について・・・ついた?準備は良い?じゃあ、いくよ?・・・READY GO!!!」










































シーン・・・


2分経過するが、目立った動きは無し・・・


「(うん、やはり直ぐには攻撃してこない・・・この1週間で皆んな戦闘がなんなのか分かって来てる)」


・・・ガサッ!


「────ッ!」


バァァァン!!!


背後の物音にナイは容赦なく射撃する。


しかし、命中したのは石・・・


命中した石は木っ端微塵に砕け散る。


「(────陽動か!)」


ナイがそう思うや否や・・・


バァァァン!!!バァァァン!!!


横方向から射撃音・・・


遊撃役のイグルーとネクスがナイに向け発泡。


しかし、ナイは前方にローリングし、それを回避・・・


すかさず、射線方向に弾丸を放つ!


バァァァン!!!


しかし、既に移動しているようだ、攻撃は当たらない・・・


「(凄い!本当に成長している!この1週間の訓練は意味があった!でも・・・それでも、まだまだ攻撃が単調────)」


突如、目の前に剣を持つメイが現れる!


「────な!?(気付かなかった・・・気配に!まさか全て・・・あの一連の動作全てが陽動だったのか!?)」


メイの一撃は無駄な動きは一切なく最短でナイの身体を斬り裂く。


その時間まで1秒も無い・・・


通常ならば斬り裂かれるのは最早同然!


しかし・・・しかし、今回は相手が悪い!


その必然を覆すのがナイなのだ!


キィィィィン!!!


斬り裂くはずだったメイの剣はナイが隠し持っていた剣で相殺された・・・


「ヒヤッとしたけど、甘かったね・・・これで終わ────」


ズバッ!!!


背後からの攻撃・・・


油断したナイの背後に攻撃を加えたのは・・・攻撃隊・テクだった!


「ぃ・・・ぃぃぃやったああああああ!!!遂にナイに勝ったぁぁぁぁ!!!」


「「「うぉぉぉぉ!!!テクがトドメを刺したぁ!!!」」」


「やったね、テク!作戦成功だね!」


「うん!メイが惹きつけたお陰で懐に潜り込めたからメイのお陰だよ!」


テクが謙遜して私を褒める。


いや〜、いつバレるかヒヤヒヤしたけど、一撃与えて良かった〜!


「まさか、メイまでもが囮だったなんて気が付かなかったよ。その作戦は見事としか言えないよ。本当に凄かった!」


「ふふ〜ん!どう!スミヤ!私凄いでしょ!」


「馬鹿か!その作戦考えたの誰だと思ってるんだ!」


ウグッ!


「あー・・・やっぱり、スミヤ?メイがビッグマウスだからてっきりメイが発案者だと思っだけど、よくよく考えればそんなわけ無いよね」


「そんなわけ無いって・・・言い方酷ッ!」


「他人の作戦をさも自分が発案したかのように振る舞う方が酷いわ!」


う・・・そんなつもりは無かった・・・とは言い切れない自分が恥ずかしい!


「でも、皆んな良かったよ。気配も攻撃する時以外感じられなかったし・・・動きも最低限に絞られてて言う事はないよ」


「そうだな、ナイ。勝負当日だが、ギリギリ間に合ったな」


「うん・・・本当に皆んな凄いよ!私、1週間だと付け焼き刃程度しかならないと思ってだけど、皆んな元々凄い運動神経だから要求すること全てが出来てるし、本当にこれなら勝てるかも!」


コレについては誇張やお世辞ではなく、事実だ


まるで全員が戦闘に対して慣れているかのような動きをする事・・・


素人の動きじゃないみたいに皆んなが各々の作戦通りの動きをしてくれる事・・・


そして、何より銃の使い方や剣術といった内容も一度教えるとスポンジのように吸収していく事・・・


まぁ、コレら全ては私達3人にも該当するのだけど・・・


考えれば考える程おかしいんだけど・・・


まぁ、そんな事考えても意味無いし・・・考えるだけ無駄か・・・


「それじゃあ、行こうか・・・自由を賭けた戦いに!」


修行編をやっても良かったんですが、これ以上足踏みをしているのも嫌なのでカット。

何はともあれ・・・皆様、お待たせ致しました・・・いや、お待たせし過ぎたのかもしれません。

次回から遂に戦闘編・・・開始!


次回投稿は来週の水曜日になります。

ブクマ登録をしてくれた方、評価をしてくれた方、そして、読んでくれている方、モチベーションに繋がってます、本当に嬉しさと感謝でいっぱいです!

ありがとうございます!

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