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第80話 お姉さん

まぁ読んでくれたら分かりますが、まだ導入ですね。

次回から話が進む・・・かな?

疑問系なのは遂にストックが無くなってしまった事が原因・・・

授業やテストが終わったらもう何しても構わない自由時間。


読書もよし、寝ても良し、遊んでも良し・・・


皆んな各々好きな事をする。


そんな中、私達は校舎裏の離れにいた。


私達のしゃべり場だ。


「やっぱり、ベラ姉さん凄ぇーな」


「そうだね、僕達が4歳の時から毎回満点取ってるからね。本当すごいよ」


「いやいや!しれっとしてるけどナイも298点じゃん!」


私はナイにツッコんだ。


さも『自分はあんまりですよ〜』みたいな顔しているからだ。


「いやいや、その2点ってのが身体能力じゃん?ペーパーテストの知能や道徳は勉強するだけで満点取れるけど・・・身体能力はどうにもねぇ〜。その点、羨ましいよメイは身体能力は抜群なとこが」


「えっ!?いっ・・・いや〜それほどでも///」


ナイに褒められた、嬉しいなぁ〜


「おい、騙されるな。逆にこう言われてるんだぞ『身体能力以外は特に羨ましくなんかないな、僕より下だし』って」


「・・・えっ!?そうなの!ナイ!」


「いや〜どうだろうね?」


そう言ってナイは笑みを浮かべながら、ポケットに手を入れる。


・・・知ってる、私とスミヤは知ってる。


笑いながらポケットに手を入れるのは図星のサインだ。


「ブッ!?」


そして、それを見るや否やスミヤが吹き出した。


「ナ〜〜イ〜〜!!!」


「ブッ・・・アッハッハッハッハッハッハッ!!!ゴメンゴメン、本当にゴメン!!いや、別に馬鹿にしてるとかそんなんじゃないからさ」


「問答無用!!!」


私はそう言ってナイに飛びかかろうとしたところ・・・


「はい、そこまで〜〜此処からは怪我になるから許さないわよ」


空中で私を捕まえ静止させた、ベラ姉さんだ。


「ちょっ!は〜な〜し〜て〜1発!・・・1発で良いから〜!!」


──────


────


──


「────で、何があったの?たんこぶまで作って」


「「「いや、たんこぶを作ったのはベラ姉さ───」」」


「何か言った?」


「「「何でもないです!!!」」」


あの後、私達はベラに脳天をかち割られ正座させられている。


流石、身体能力も満点のベラ姉さんだ


同じ満点の私でも反応できなかった。


「はぁ〜〜〜、私が卒業した後の最年長者がアンタ達だと思うと、頭が痛くなるわ」


「「「・・・すいません」」」


そう、ベラは今日このCaReUeハウス学校を卒業する。


卒業すると聞くと年齢の順に卒業するのかと思うかもしれない。


ちなみに年齢は14歳、私、ナイ、スミヤは12歳。


順当にいけば次私達が卒業する・・・こと思えばそんな事はない。


CaReUeハウス学校の卒業するタイミングは不定期だ。


誰が卒業するかはその1週間前に突然決まるのだ。


だから別れが突然やってくるのは悲しい。


「結局、最後までベラ姉さんには勝てなかったな。今日が最後だって思って気合い入れたんですけどね」


「い〜やアンタも中々よ?ナイ、いつも私の次に良いんだからいつ抜かされるか心配になってたんだから・・・そうね、アンタはもっと筋トレでもしたら?」


「ありがとう、参考になります。ベラ姉さん」


ベラ姉さんは褒めるとにナイは少し照れる。


「後、スミヤもね?アンタは爪が甘いのよ。身体能力と知能もどっちも私、ナイと変わんないのに変なところで甘くなる。そこ気をつけないとメイに抜かされるわよ」


「分かってる、気をつけるぜ。ベラ姉さん」


スミヤも褒められて顔を赤くした。


って事は次は私か・・・何て褒められるんだろう?


そう考え期待しながら褒められるのを待つ。


「最後にメイだけど・・・うん特に無いわね」


「ちょっと!?ベラ姉さん!?それは無いよ!?なんかあるでしょ!?」


ベラ姉さんの驚きの言葉に焦る私。


それとは裏腹に笑い出すナイ、スミヤ。


「冗談よ、冗談。ってかそこよメイ、アンタの弱いところ。揶揄いやすくて馬鹿なところ」


なっ────!?


揶揄いやすくて馬鹿なところ!?


そんな褒められると思ったのに馬鹿にされた。


「確かにアンタのソコは好かれる長所かも知んないけど、限度を知る事ね。ソコが少しでも改善されれば2人にすぐに追い抜く事だって可能よ」


・・・えっ!?2人を追い抜ける!?


「分かった!私、頑張る!」


よーし、頑張るぞ!!!


自分でも分かる・・・私、凄く浮かれてる。


「こりゃダメだね、まるで分かってない。2人ともメイを宜しく頼むよ」


ベラ姉さんがそう呟いたように聞こえたが、多分気のせいだろう。


「一緒に卒業する『ルー』も今日で居なくなるなんて寂しくなるな」


「たまにある2人卒業だね。僕はよく絵本とか読み聞かせてたからね」


ちなみにルーの年齢は6歳・・・


前述した通り卒業には年齢は関係無いのだ。


「さてと、じゃあ私はそろそろ行かなくちゃね。準備とかあるから、だから・・・」


ギュッ!


突然ベラ姉さんが私達に抱きついた。


「また、会う日まで・・・元気にね!」


「「「・・・姉さんも元気で!!!」」」


次回投稿は来週の水曜日になります。

{ストックの関係上どうなるかは本当に定かではないけど(今回もいけたが・・・)}

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