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第59話 ロックシーザーペーパー

なんか最近異形者要素全然ないな。

やっぱり、カルエラを異形化させとけばよかったか?

まぁ、次回の章から異形者の話を書きたいと思っている。

ドバァァーン!!!!


けたたましい銃声と共に社長室のドアが破壊・・・だか、このままだと人はまだ入れない。


中の様子は見えるが人が入れるほどの穴ではないからだ。


そこで、残りのドアの破片をアルバートが斬りつけ、完璧にドアを外したかのように綺麗になった。


「やれやれ、もう少し丁寧に入る事は出来ないのか?全く、随分と野蛮な客がお越しになったものだ」


声を出したのは部屋の奥の椅子に脚を組んで座る龍鳳だった。


「何を言う。わざわざコッチから出向いてやったんだ、そこは礼儀正しく正面からと思ってな」


「確かに・・・そうですね、受け攻め色々考えてた。不意打ちとかもあるんじゃないか・・・と。しかし、正面から堂々やって来るとは・・・流石、両組織の切り札・・・いや、鬼札(ジョーカー)と呼ばれる方々だ、っと」


龍鳳はアザートとの言葉に納得しながら、そっと立った。


「さて、次は貴方に話があります、アルバートさん。噂では貴方はウチの幹部・・・カルエラを協会に引き入れたと聞きましたが?」


「・・・・・・(なるほどな、先程の情報提供者とは引き入れた幹部だったか)」


「あぁ、そうだ。もっとも、アイツは俺を殺す為に入ったのだがな。なんだ?返して欲しいのか?」  


アルバートは同意した後、龍鳳に質問を返した。


「いや別に、おそらくこの作戦で龍鳳カンパニーの信用は地に落ち、株は暴落する。重役達には既に転職の斡旋をしている。その手間が省けてよかったと思ってるし、感謝してるよ」


「随分と社員思いな社長さんだ。6人もの幹部を死地に送った奴とは思えないな」


アルバートは笑いながら皮肉を言った。


「フフフ、それはそれですよ。おっと、無駄話をしすぎてじまったね。今は17時。予定では18時にニューヨークに到着し、爆破させる計画です。制御装置は私が持っている。ここまで言えば分かりますね、止めたければ私を倒すこと・・・では、かかってこい」


「フン、さっきから随分と話が長い奴だ。聞いてて飽き飽きしてくる」


「全くだ。一言一言の話す量が長すぎる────が、まぁ良い。さて、では・・・決めるか」


「あぁ、決めようじゃないか」


そう言って、アザートとアルバートは互いに少し離れた。


そして─────


「「ロック───」」


「「シーザー───」」


「「ペーパー───」」


「「ワン───」」


「「トゥー───」」


「「スリーー!!」」


アザートが『ペーパー』であり、アルバートは『シーザー』だ。


「チッ、負けか・・・」


「俺の勝ちだ。悪いが先行を頂くとする」


2人はそう言い、アザートは後ろへ、アルバートは前に出た。


『ちょっ!?何やってんの!?なんで後ろに下がってんの!?早く社長をぶっ潰してよ!!後ろに下がってどうするんだニャ!?』


アザートとアルバート2人のまさかの行動にニャルラは驚きを隠せず、大声を上げだ。


「何故とは?先行を決めるジャンケンに負けたから下がっただけだが?」


『それがおかしいって言ってんの!!これは遊びじゃないの!私情を含めないで!!私達は狂会に勝たないといけないんだニャ!!』


「アイツ程度に2人がかりは不要、ただそれだけだ。それに私情を含んでるのはお前だ」


アザートはニャルラの言葉の矛盾を指摘した。


確かに今のニャルラはオルフィスに勝つことしか考えていない。


オルフィスが関わるとニャルラの頭脳レベルが極端に下がり視野が狭まるところが数少ないニャルラの弱点だ。


『うるさーい!!さっさと龍鳳を先に斃────』


バキッ


「うるさいのもお前だ」


アザートは通信機を壊した。


「終わったか、上司との話は?」


「あぁ、さっさと始めてくれ。交代基準は・・・そうだな、一撃当たったら交代。これで良いか」


「問題無い。どんなルールであろうともお前の出番は無いからな」


アルバートはアザートのルールを聞きながら龍鳳を向け臨戦態勢へと入った。


「随分と舐められたものだな。わざわざ1人ずつで戦おうとは・・・まぁ良い、では開始しよ───「話が長い」


アルバートは話し終わる前に龍鳳の懐へと入った。


そのスピードはまるで電光石火のよう・・・


双剣を取り出し防御・・・否、瞬きする隙を与えることなく龍鳳を斬りつけたのだ!!









































一連の流れを一歩引いて見ていたアザートが一言呟く───


「・・・・・・帰るか」


次回投稿は火曜日です。

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