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第54話 天空から放たれた悪魔

まぁ、見て分かる通り前回間違えた回です。

すいません、ストックの関係上、今回はコレです。

ギィィィィィィィィィ・・・・・・キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ


U-2は凄まじい音と共に動き出し、スピードを上げ滑走路を駆け抜けていく。


そして・・・


ゴォォォォォォァァァァァァァァァァ


その勢いを一切殺す事なく天空に向けて飛び出した。


その姿を目に留めるものは皆無・・・一瞬と言う時間のうちにスピードと高度は上がり続ける。


300km/h ・・350km/h・・ 400km/h ・・450km/h・・・速度は無象に上がり続ける。


700m・・800m・・900m・・1000m・・・高度も上がり続ける。


そのまま、雲の中に入り一面白の世界・・・


そして、そこを抜けると雲海広がる青の世界。


青々と広がる景色を猛スピードで駆け抜ける。


─────そして、遂に達する。


高度 25000m 速度 805km/hという次元に・・・


しかし、成層圏を既に入っている高度と音速を超える速度・・・それをモロにうけているにも関わらず、アザートは平気な顔をしている。


苦しそうな表情を一切見せず、逆に口角が上がり、笑いを堪えているかのようだ。


そんな中アザートが持っている通信機から声が鳴る。


『────アザート君、聞こえる?もうすぐロストシップの真上に到着するニャ。準備はいいかニャ?残り5秒!!・・4・・3・・2・・1・・・GOォォォォォォォ!!!』


90・・・


ニャルラの掛け声と共にアザートを拘束していた機械が解除され、飛び降りる。


70・・・


ロストシップの探知レーダーは20,000m・・・


50・・・


それに達するまで黒獣は温存し、重力に身を委ね自由落下していく事になる。


30・・・


落下するスピードはさっきまでの速度までとは言わないが、それでも速い。


10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・


そして、最高速度の200km/hとなるが、アザートの顔に一切の恐れは無い。


笑み・・・ただ笑みだけが表情に映る。


そして・・・


「クックックックックックックック・・・アッハッハッハッハッハッハ」


遂に、笑い声を出しながら落ちていく。


5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・


そして、拘束解除してからおよそ90秒後・・・


遂にアザートがレーダーの先に触れる。


──────


────


──


最初に気づいたのはキッドであった。


「何か・・・来る?」


社員達に武装を命じ、それから操舵室で進行方向の動くモノ全てを監視していた、が・・・


上空からの不穏かつ不気味な空気に、洗練された意識が直感のような形で頭によぎる。


それはアザートがレーダーに触れる10秒前の事である。


それは幽かな予感・・・確信ではない。


いわゆる、『不意に誰かに見られている』かのような感覚とほぼ同意なモノである。


しかし、数秒後・・・その予感は確信へと変わる。


それが変わったのはレーダーが探知する数秒前・・・


そして、素早く全ての照準を天に向け数多のミサイルを発射させた。


レーダー感知──────


15基のミサイルがアザートに向けて突き進んでいく。


あるモノは真正面から・・・


あるモノは右から・・・あるモノは左から・・・


そして、あるモノは後ろから・・・


そう、キッドの能力は『誘導弾』。


自ら放ったミサイルの弾頭と視覚を共有し、自由に操る事が出来る能力。


それから分かる事は一つ・・・


放たれるミサイルは否応無く、確実に標的にを葬るという事である・・・


そして、キッドの意識を持ち放ったミサイル全てが敵・・・アザートを視─────










































悪魔!!


視認した瞬間、キッドの脳裏にその2つの文字が生成される。


数多の敵と遭遇し葬ってきたが、これ程の負の感情を感じた敵はいただろうか?


キッドは臆していた。


『自分も他の幹部の様に殺されるのではないか』・・・と、


しかし、臆していた時間はほんの一瞬・・・


(このモノを絶対に近づける訳にはいかない!!!)


キッドは一瞬で臆す気持ちを逆に奮い立たせた。


そして、全方位から同時にアザートに向け・・・・・・


ドォダァァァァァァァァァァァァァァァン


着「黒獣」弾─────────


一瞬の内に15基あったミサイルが炎を纏い残骸と化す。


この攻撃を受けて無傷のモノは皆無・・・


生きていても再生するのに時間がかかるのは必然。


「フッ、社長からは惨禍だと言われてはいたが、それは対峙したらの話。近づけさせなければどうと言う事はないな」


そう考え、一息つこうとする────


その瞬間、その直後・・・


周囲の空・・・そして、船内までもが負のエネルギーたるものが立ち込んでいた。


そのエネルギーはキッドを一瞬の無へと運び込んだのは言うまでもない。


キッドの脳内はは焦りと絶望感で占められていた・・・


恐る恐るレーダーを見るとその予感は的中。


ロストシップに何モノかが着々と近づいているのが写し出されていた。


それは言うまでもなく、邪神・アザートである・・・


次回投稿は土曜日です。本当にすいません!

ブクマ登録をしてくれた方、評価をしてくれた方、やる気に繋がってます、本当に嬉しさと感謝でいっぱいです!


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