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国境騎士団・バリアント 〜『お前は存在してはいけない生物だ』・・・対峙した者は何故か不思議と口にする 〜  作者: 燕尾
6-3章 龍鳳カンパニー・アメリカ支部殲滅作戦 ─── Sword Performers ───
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第46話 アクション オブ カンパニー

前回の回を見直すと、オルフィスの名前がアルフィスとなっていた。

すいません、オルフィスです。


NO アルフィス。NO グリフィス。


ルーネ達が手紙を読むほんの数分前。


龍鳳カンパニー・アメリカ支部の前のカフェでアルバートは電話をしていた。


『アルバート、首尾はどうだ?』


「良好・・・と言ったところか。連中はまだ手紙を読んでないみたいだがな」


『そうか、まぁそろそろ奴らは読む頃だ。さて、質問だ。何処から潜入する?』


「重役に会うのだ、アポを取らねばな。正面玄関から歩いて入る」


『OK OK 流石アルバート。奴らに否応なく知らしめろ。自分達がどんな相手に喧嘩を吹っかけたのかという事を』


その言葉の直後、


バシュッ───────パリィィィィン!!


カンパニーのある階から黒い物体が窓を破って飛び出した。


「合図だ。それでは出撃といこう。とくとご覧あれ、オルフィス」


そして、アルバートはカフェを出て、カンパニーの正面玄関へと近づいて行った。


「おい、そこのお前止まれ!!何の用かは知らんが、今は厳戒態勢中だ。撃ち殺されたくなければ即刻立ち去れ!!」


「ちょっと待て、この男・・・何処かで見たよう─────」


シュバッ!!


話していた男の頭が宙に飛んだ。


「〜〜〜〜〜〜ッッッ!?」


もう一人の男が驚いている間にアルバートは無言でカンパニーに入っていく。


カッカッカッカッカッカッカッカッ


普通に。それはまるで通勤路を歩くかのように、カンパニーの社員であるかのように。


数秒の沈黙・・・まるで時が止まったかの様にアルバート以外が動かなかった。


否、動けなかった。


「──────殲滅開始」


「あ・・・・・・う・・・あ・・・・・・あ・・・」


            「ううあああおおおおお!!」


   「ああああああああ!!」


堰を切ったように社員がアルバートに向けて射撃を開始した。


「シイッ・・・ィィィィィィィィィィィィ」


ズギャギャギャギャギャギャギャギャ


アルバートは雨のように迫り来る弾丸を避けながら、双剣で首を刎ねていく。


それはまるで影・・・黒い影のよう。


黒い影が弾丸の間を縫う様に移動している。


「あ・・・」


                    「う・・・」


 「う・・・あ・・・」

  

             「おおおお」


チャッ・・・・・・カッ・・


アルバートが一度止まって構え直し、


ソブッ・・・・・ソブッ・・・ソブッ・ゾブゾブゾブゾブゾブゾブゾブ


再び、襲ってくる敵襲ってくる敵の首を飛ばし殺しまくった。


「あ・・・あああああ」


      「本・・・本部ッ・・・本部!!」


「こちらエントランス部隊、助けてくれ!!助けてくれ!!」


「本部・・・本部!!いやだ!!死にたくない!!」


ある社員達は助けを求め、無線を入れる。


そして、けたたましい銃声は止み今度は悲鳴に変わった。


カッカッカッカッカッカッカッカッ


アルバートは悲鳴をあげる者を無視してエレベーターの方向へ向かう。


「早くしろ!!・・・入れッ!」


         「早く!!早く入れ!!」


社員は恐れを抱き、エレベーターに入りアルバートから逃げようとした。


「閉めろ!!早く閉めろ〜〜〜!!」


プシュ─────────ガチッ


「──────あっ!!」


ドアが閉まる前に双剣が中に入り・・・力でドアを開け放った。


「社員諸君・・ごきげんよう・・・さようなら」










































────エレベーター内は一瞬で血の海になった。


─────

───

──


「先程の手紙は私達が読んだら作動する信煙弾的な物だったらしい。そして、おそらく敵は単身で乗り込んでいる様ですね」


「単身!?そんなことあり得るの!?私達以外はただの人間だけれども100人くらいいるのよ?その人数を相手取るのに単身で来るなんてどうかしてるわ!!」


ルーネの言葉を聞いて、カルエラは明らかに動揺した。


「コレでこのカンパニーは継続不可。予告状は悪戯ではなかった様です。そして、標的はまだ2つ残っている」


「!・・・・・・私達」


カルエラは小さく呟く。


「ならば、間もなくここにはその者が来る。非常用隠し通路から退避しましょう」


そして、カルエラとルーネと近くに居た社員達は隠し通路から逃げていく。


──────隠し通路を少し入った時、目の前に人影が見えた。


「ルーネ!あれは!?」


「あれは・・・確か、連絡室に向かった─────」


ルーネが警戒しながら近づくと、


パァァァァァァァァン


その人型のモノは破裂し爆発した。


「ルーネ!?大丈夫!!」


カルエラがそう言って駆け寄った。


「─────ッ!?」


ルーネの右腕は爆発に巻き込まれ、グチャグチャになっていた。


「ルーネ!!大丈夫だから!私の能力で・・・」


カルエラがルーネの腕に手をかざすと瞬く間に腕が再生された。


「ありがとうございます、お嬢様。・・・しかし、不味いことになりました。敵はこの隠し通路の事を知っている。下手に動けば個別に攻撃される・・・」


「じゃあ、どうするのよルーネ?」


「決まっています。ここで迎え撃つ。奇襲さえなければ、何人来ようが関係無いですからね」











































 * * *


「─────だと考え始めるのだろう・・・?しかし、甘い!!そのような考えアイツの前では全ては無力だ!!」


 * * *











































カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ


Where are (お前は何処に)you going?(向かうのか?) Where are (お前は死して)you going(何処に向かうと) after (でも言う)you die?(のだろうか?)──────」


赫い服の男がカルエラ達に近づいてきた。


そして・・・


シュバァァァァァァァァ


ルーネの隣から血飛沫が舞った。


「──────えっ?」


ルーネは隣を向くと・・・首が無いカルエラが立っていた。


「──────I don't (私はそんな事)know(知らない). I'm not (私はそんな)interested(事興味も無い)


次回投稿は土曜日です。

面白い、続きが気になると思って下されば、下の☆☆☆☆☆から評価や、ブクマ、感想などしていただけると嬉しいです!

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