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国境騎士団・バリアント 〜『お前は存在してはいけない生物だ』・・・対峙した者は何故か不思議と口にする 〜  作者: 燕尾
6-3章 龍鳳カンパニー・アメリカ支部殲滅作戦 ─── Sword Performers ───
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第44話 神託と布告

以前に6章は3部構成とか言ってましたが、すいません。

先見の明が無かった、4部構成です。     ↑

       『ここで嘘です』とか言う奴は単純に嫌い。


「─────結局アジトで過ごすごとになったのか?」


ホテル事件から1日。


アザート達はアジトに戻ってきていた。


「あの後、私のツテに色々なことを消してもらったけど、セフィラさんにクソ怒られたんだから。でもっていわゆる神託を下され3日間の謹慎ニャ〜」


 * * *


『ニャルラ、人様に迷惑はかけないって何度も言ってだと思うんだけど・・・これはどういうこと?』


『いや、セフィラさん!これには深〜い訳があって・・・』


『・・・問答無用です』


ズバッッ


 * * *


「これ見てよ、これ!!やれてた傷っていうか斬られた腕!!今はくっ付けて再生を待っているんだけど、取れたんだよ腕!これはやり過ぎだよ」


ニャルラさんが包帯でグルグル巻かれた左腕を見せてきた。


「でも、今回はセフィラさんが正しいっていうか最初の計画・・・ホテルの家具なら壊されてもいいとか言ってませんでした?」


しかし、ニャルラさんは僕の言葉が気に入らないのか、


「知らなーい。私そんなの言ってなーい。記憶になーい」


耳を塞いで私は聞こえないアピールをしてくるニャルラさん。


「おい、ひとつ聞いていいか?セフィラって誰だ?」


アザートさんが聞いてくる。


ああ、そういえばアザートさん・・セフィラさんのこと知らなかったですね。


「セフィラさんっていうのはね、私の元職場の上司にあたる人ニャ。まぁ、今も席は置いているんだけど」


「ほーう。それでニャルラの腕を飛ばしたということは・・・ソイツ相当強いのではないか?」


「強いって次元じゃないニャ。まぁ・・・言ってみれば?世界の?宇宙の?全ての生命体の中での最強がセフィラさんっていうことニャ」


ニャルラの言葉に半信半疑な顔をするアザートさん。


「・・・ソイツは邪神・・なのか?」


「いや、全然、全く。邪神っていうか異形者の『い』の字もないほど純度100%で人間ニャ」


うん、ニャルラさんはさっきから嘘一つついていない。


が、その言葉でアザートさんは呆れたような声を上げた。


「そんな人間がいるわけ「いるニャ。アザート君もいずれ会った時に分かるよ。全知全能、完全無敵、それがセフィラさんだニャ」


「・・・・・・」


アザートさんはニャルラさんの食い気味の反応に驚きを感じたが、真剣さが通じたのか・・・


「そうか、そんなに強い人間がいるのだな」


そう呟き、納得したようだ。


「ってか、そんな話より次はどうするんですか?カンパニーに刺客どんどん強くなっていると思うんですけど」


僕は本題へと話を持っていった。


「刺客など、どんな奴が噛み付きに来ようとも俺が全員なぶり殺してやる。クックックック」


アザートさんが不気味な声を出し笑い出す。


怖っ!?アザートさん怖っ!!


ホテルの時だって自分、本気で見限られたこと思った。


今考えてもビビる程に。


そう考えていると、ニャルラさんが話した。


「うーん、多分・・・敵は今は仕掛けて来ないと思うニャ」


「ほーう、その心は?」


「敵・・・龍鳳は私達の殲滅が本来の目的ではないからニャ。アイツの目的はワールドライセンス一択。それを手に入れるならどんな手段も厭わない奴」


うん、メドロの襲撃で最後の爆弾は一般市民をも巻き込む大爆発を起こせるものだ。


そのことからどんなことをしてもライセンスを奪おうとする意志が感じられた。


「しかし、思いの外バリアントは中々ライセンスを渡してこず、一人も減らせていない状況。これは第二の手を打つしかないと思ってもいい頃合いニャ」


「第二の手・・・ですか?」


それは何なのだろうか?


そう頭を回転させて考えていると、


「他のワールドライセンスを持つ者からの譲渡を考える」


アザートさんが呟いた。


「そう、そしてその人物は─────」


プルルルルルルルルルルルル


ニャルラが話し終わる前に電話がかかってきた。


「ほにょ?こんな時に電話だなんて誰からかニャ?もしもし?」


『おい、ニャル─────』


ブツン


ニャルラは電話を取った瞬間、電話を切った。


「誰からだったんですか?」


「うん?ああ、間違え電話間違え電話。変なおじさんがかかってきたニャ」


プルルルルルルルルルルルル


また、電話がかかってきた。


ブツン


ニャルラさんは出たと思えば、すぐさま切った。


「何をしているんだ、お前は?」


アザートさんが不審な目を向けながらニャルラさんに聞いた。


プルルルルルルルルルルルル


間髪入れずにまた電話がかかってくる。


「だぁーーー!!着信拒否してるってのに分かんないのかニャ、お前は!!」


ついにニャルラさんがキレて電話相手に怒鳴った。


まぁ、この状況から分かる様に相手はおそらくオルフィスだろう。


『分かんないなぁ、貴様が話している途中で電話を切る常識がない女ってこと以外分からんなぁ』


「私からしたら電話をかけてくる時点で既にお前は常識がないニャ!!とっとと用件だけ言って死ね」


『怖い怖い。流石、天下の邪神様の言うことは違うな。まぁ、俺も貴様と長電話する気など毛頭ない。電波の無駄遣いだ。単刀直入に言う。俺のところに龍鳳カンパニーの社長が来た」


「・・・・・・」


『その反応・・・どうやらそっちの方にも来たらしいな。あぁ、そうか!貴様のホテル事件・・龍鳳が絡んでるっていうことか』


「お前のところに龍鳳が来たところで私に何の意味があるんだニャ?そんな意味が無いことで電話かけてくるな」


『そう邪険するな、お前のことだ。金でライセンスを譲渡したんじゃないかと思ってね』


「んな訳あるかぁ!幾ら私がお金で動くからってセフィラさんから貰ったライセンスをあげる訳ないニャ!!」


あぁ、オルフィスはニャルラさんがライセンスをお金であげたのでは無いかと疑っていたんだな・・・まぁ、可能性としては0とは言い切れないからなぁ


「フッ、まぁいいニャ。私達はもう龍鳳からの刺客を3人も斃しているからね。私達のおかげで解決するのも時間の問題だね」


『3人!?・・・クックックック・・アッハッハッハッハッハ」


『そいつは素晴らしいな。実は私達も同じく3人でね・・・が、もう4、5人目は手を打っている。どうだ!私のチームの方が強い。まぁ、精々頑張る凝ったな、ニャルラ』


次回投稿は土曜日です。

面白い、続きが気になると思って下されば下の☆☆☆☆☆から評価や、ブクマ、感想などしていただけると嬉しいです!


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