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国境騎士団・バリアント 〜『お前は存在してはいけない生物だ』・・・対峙した者は何故か不思議と口にする 〜  作者: 燕尾
6-2章 バリアント殲滅作戦その2 ─── An existence that should not be alive ───
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第41話 何の為に選ばれたか

選ばれたのは『綾鷹』だろ!という冗談はさておき・・・

50部分目にして、遂に10万字を突破しました!

前にも言いましたが、本当に感慨深いですね。

まぁ、突破したところでまだまだバリアントは始まったばかり。

これからもよろしくお願いします!!


氷炎(ブリゼイム)と呼ぼう。さぁ・・・来い!」


アザートの言葉と同時にメドロは無数の炎の球を生成し、アザートに向けて撃ち放つ。


火災報知機は煙を感知して作動する。


決して火を感知しているわけではない。


それを踏まえての攻撃をメドロは仕掛けてきた。


「悪いが、同じ攻撃は通じない!」


アザートはそう答え、装飾銃を生成し、無数の火炎球すべてに弾丸を当て相殺させた。


さらに、天井に付いてある火災報知機をも攻撃した。


そして、メドロに向け弾丸を撃ち込もうとする。


が、眼前には既にいな──────


そう、メドロは火炎球など全て通じないことなど分かっていた。


それによって、火炎球を囮にすることでアザートの視線をそれに誘導させたことで懐に入ることが出来た。


「貴様の敗因は、その驕り高ぶった心だ!!死ねぇぇぇぇ!!」


アザート自身に直に触れ最大火力のぶつけた。


それすなわち─────死・・・


アザートは反応する暇なく、一瞬で灰となってしまった。


「─────はー・・・はー・・・はー・・・これなら・・・これなら奴の息の根を止め─────」


「れるとでも思ったか?言ったはずだ。貴様の攻撃は俺には通じないと・・・」


メドロの言葉を被せるように声が目の前から聞こえた。


─────驚き


正面を見ると、既に再生し終わっていたアザートが立っていた。


「な・・・んだ・・・と!?」


「叫び声を上げろ。無様な負け犬の様に」


ギリギリギリギリギリギリギリギリ


アザートが右腕に力を入れ・・・メドロの右腕に向かって突いた。


ギチッ・・・ギチッ・・ブチブチブチブチブチ・・・ブシャーーーーーー


噴水のような血飛沫と共にメドロの右腕は木っ端微塵へと化してしまった。


「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」


メドロは左手で傷口から流れ出る大量の血を抑えようとするが、絶え間なく流れ出る血。


このまま大量に出血して、死ぬであろう────


が・・・


「ハッ!!」


メドロの声によって流れ出る血が氷と化し出血は止まり、血の氷は右腕へと変化し義手となった。


「おい・・・どうした?これで・・・終わりか?俺はまだ闘えるぞ!」


メドロの闘志は一欠片も消えてはいなかった。


「クックックック、コイツは驚いた!叫び声を上げないどころか、右腕の義手まで瞬時にに造るとは。お前は以前会った愚か者とは違うみたいだな」


メドロの闘志にアザートは素直に驚きを見せた。


「・・・以前の愚か者?」


「あぁ!8歳児(TOY BOY )と俺は呼んでいた者だ。身体能力10倍と面白そうな能力を持っていたのだが、おもちゃを買ってもらって嬉しがっている餓鬼にしか見えなかったな。貴様と同じように片腕を飛ばしたのだが、すぐに発狂して戦意を喪失した間抜けな奴だっ─────」


アザートがそう言い終わる前にメドロは一瞬で氷塊を造り攻撃をしてきた。


無論、アザートには傷一つつかなかったが・・・


「フッ、そんな攻撃が何千回何万回何百万回こようが、俺には効かない意味が無い」


「黙れ!!俺は・・・俺は正義の味方だ!!お前みたいな悪を倒す者だ!!」


そうメドロは言い、左手を炎、右手は氷の拳でアザートに殴りかかる。


アザートの右手、左足は燃え、左手、右足は凍りつく・・・それはまさに、サンドバッグ。


─────が、瞬時に再生する。


どれだけ殴り、燃えさせ、凍てつかせようと再生する。


ただそれだけのことでメドロの精神は削られていった。


「何故・・・何故死なないんだぁ!!死ね死ね死ね死ね死ね!!死んじまえぇぇぇ!!」


────────────バシュッ


ニィィィィ


「左腕」


メドロの左腕が飛んだ。


しかし、それに臆することなく左腕も氷の腕へと変える。


が、明らかにダメージは受けている、既に満身創痍だ。


「よくもまぁ、ここまで闘えるものだ。本当に素晴らしいぞ、氷炎。単純に敬意を感じる。・・・そうだな、中々楽しませてもらったお礼だ。生かしてやってもいいぞ、どうする?」






































静寂・・・そして、


「・・・・・・ようやく分かった。何故俺にこんな力が選ばれたのかを・・・・・・それは、お前を倒す為だ!!」


アザートの言葉を無視し、メドロは話し出す。


「俺を・・・倒す為?」


「だから・・・だから・・・今の俺の全身全霊の力をお前に当てる!!」


メドロの闘気がさらに上がった。


ピリピリピリピリピリピリピリピリッ


「──────ッ!?」


さっきのが・・・MAXじゃなかったのか・・・!!!


アザートはこの時初めて鳥肌がたった。


「逃げるなよ。これが俺の・・・俺の最後の力だぁ!!」


────放たれる一撃は周囲を凍てつきながら燃やし続ける。まさに燃え盛る氷塊。


メドロの炎と氷の合体能力──────メタハドレード


次回投稿は土曜日です。

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