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国境騎士団・バリアント 〜『お前は存在してはいけない生物だ』・・・対峙した者は何故か不思議と口にする 〜  作者: 燕尾
6-2章 バリアント殲滅作戦その2 ─── An existence that should not be alive ───
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第37話 聖者か?執行人か?それとも、正義のヒーローか?

あぁ、そういえばこの小説を投稿してから2ヶ月が経ちました。

早いものですね。まぁ、この話はまた閑話で触れます(やった!閑話で話すネタが増えた)。


ニャルラが出て行ってから30分。


暇なのでホテルのベットで寝ていた。


しかし、寝ている時にある違和感が込み上げて来て、目を覚ます。


・・・おかしい・・・何かがおかしい。


なんとなくや勘などではなく絶対的に何かがおかしいのだ。


攻撃されているのか?いや、攻撃を喰らった形跡も受けた覚えもない。


つまり、自分達に攻撃されているのではなく、


環境・・・つまり、このホテルの中が攻撃、又はおかしいのだ。


俺は違和感の正体を探るため、周囲を確認し窓の外を眺めた。


──────ッ!?


違和感の正体が分かった。


「ンッンッンッン・・・クックックックック・・・アーハッハッハッハッハッハッハ!!!」


笑いが込み上げてきて、思わず声に出して笑ってしまった。


その笑い声にさっきまで寝ていたヨグが目を覚ましてきた。


「なんなんですか〜アザートさん。急に大きな笑い声をあげないで下さいよー」


「ふっ、起きたか男女。窓を見ろ、面白いことになっているぞ」


ヨグは、窓ぉ〜?


そう言いながらヨグは外を見る。


「ちょっ!なんなんですか、この人だかりは!?」


そう窓の外・・・正確にはホテルの外には大勢の人だかりができていた。


「おそらく、ホテルの客と従業員だ。見ろ、ところどころに従業員がいるだろう。そして、その他の人は大きな荷物を持っている」


そう考えるのは妥当だ。


「たっ・・・確かに!。でも、一体どうして?何かおかしな事があったのでしょうか?」


「決まっているだろう。敵だ。敵が手を打ってきた。おそらく、俺達がこのホテルにいる事が分かっているみたいだな。ニャルラの作戦は成功という訳だ」


そう言って、ゆっくりとコーヒーを淹れる。


「作戦って、ここで迎え撃つ的な事ですか?」


「あぁ、そうだ。敵は一般客を避難させた。この時点で考えられる敵の像は二つ。一つ、敵は相当なお人好しってことだ。あくまでターゲットは俺達、他の客への被害を減らそうって魂胆だ」


「随分と優しい敵ってことですか?話し合いができればいいのですが・・・」


「優しい?違うな、ただの偽善者だ。ただのな」


「あははは・・・偽善者」


その言葉に苦笑いするヨグ。


「そしてもう一つが能力が凄まじいことだ。フッフッフッフッフッフッフッフ。面白くなりそうだ、まさしくこの場は戦場と化すわけだ」


そう答えると、


「あー、そんなことをアジトでやったらたんまんないですからね。ニャルラさんの行動が功を奏したってことですか。」


ヨグは納得する。


「あの人だかりだ。ニャルラも簡単には帰ってこないだろう。それにここからアジトまで片道30分はかかるからな。ニャルラ無しでの戦闘になるのだか、貴様は何だ?役に立つのか?」


役に立たなければ、是非とも奥でガタガタ震えていて欲しいものだが・・・


「ぼっ・・・僕も闘います。僕もバリアントです。それに、敵の一人は斃したんですから」


「・・・それが怪しいんだ。貴様が敵を斃すなんてまだ信用できないからな。どうせニャルラに手伝ってもらったんじゃないのか?」


「ちゃんと自分一人で斃しましたからぁ!」


・・・こいつは確かに強いのだろう、しかし性格がコレだ。


理性が無い異形者相手、かつニャルラがいるならともかく、相手は人間・・・こいつ一人で敵を斃すとなると・・・


「まぁ、どちらでもいいか。だが、一つだけ言っておく・・・邪魔はするな。すればお前を殺す」


そうヨグに言い放ち脅すが、


「はっはい!」


と、ガチガチに震えた声で返事をした。


・・・本当に大丈夫か、こいつ。


まぁ、今ので臆すことはなかった事を考えると、成長はしているみたいだな。


「さて、そろそろ俺達を除く全ての客の避難が終わった様だ。どんな敵が来るのだろうなぁ」


そう窓を見ながらヨグに話しかけていた時、


コンコンコン


ドアをノックする音がしてくる。


「アザートさん・・・」


「ふっ、来たか・・・いいぞ、入って来い」


そう俺が言うと、入って来たのは赤い髪の男だった。


──────


────


──


アザートさんがそう言うとドアが開き、


入って来たのは赤い髪の男だった。


「お前達がバリアントのアザートとヨグ・・・だな」


「ああ、そうだか、なに用かな?」


アザートさんが笑いながら質問する。


「お前達を・・・悪であるお前達を罰し、抹殺しにきた」


悪・・・悪ッ!?えっ?どういうこと?


僕がそう戸惑っていると─────


「クックックックック、俺達が悪か・・・・・・なら貴様は何だ?聖者か?執行人か?それとも、正義のヒーローか?」


アザートさん、また人を煽る様なことを・・・


「ああ、そうだ。だからお前を罰する」


シュボッ!


「なっ・・・に?」


ゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウ!!!


突如、アザートさんが燃え始める。


そして・・・


一瞬にして灰になってしまった。


「まずは一匹・・・」


次回投稿は月曜日です。

面白い、続きが気になると思って下されば、下の☆☆☆☆☆から評価や、ブクマ、感想などしていただけると嬉しいです!

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