第35話 B***hはうめき声と共に消える・・・
第6-1章はコレにて最終話です。
「ぼっ・・・僕は今・・・どうなって・・いるん・・・ですか?」
うまく回らない口でなんとか話す。
「んーーー、本当は敵に能力話しちゃだめアルけど、君の顔タイプだし言うヨ。私達は能力を持つ者、俗に言う異能力者ネ」
いっ・・・異能者?
「そうネ。そして、私の能力は香水。嗅いだ相手の身体能力を著しく低下させるアル。だから、君は立つことはおろか、自由に喋ることも出来ないネー」
そういうことか・・・だからか先程から甘ったるい匂いがするんだ
・・・いやっ、そんな事今はどうでも良い。
早く逃げないと・・・逃げてニャルラさんに助けてもらわないと。
そう思いながら、うまく動かない身体を這いずりながらこの場から離れようとする。
「オヨヨ?何逃げようとしているか。君はこのまま私達のボスの元に行くんだヨ」
「行って・・・どうするん・・・ですか?」
「ふふふ、気に入られれば私の部下になるアル。君に気持ち良い事もしてあげるヨ」
「・・・断る。僕は、貴女達の仲間なんかにはならない。僕は・・・僕は・・・バリアントの・・ニャルラさんの味方だ」
そう言い、震える足を奮い立たせて、無理やり立ち上がる。
「!? 凄い凄い、本当に凄いヨ。その志、その強い心、まるで男の子みたいネ」
「みたいじゃなく・・・僕は男だ!!」
この人も勘違いしていたのか。
すると、リーさんは驚いた顔をして固まる。
・・・どうしたんだろう?
いや、早くここから逃げよう。
その瞬間、
「男!?君が!?〜〜〜〜〜〜〜運命だヨ、これは。君は私の運命の相手なんだヨ。君は君は君は君は君は君は君は君は君は君は君は・・・・・・私のネ」
そう言い、香水の匂いが強くなる。
あっ・・・あれ?さっきまで、身体は少し動けてたのに・・・うっ・・・動かない。
それどこらか・・・身体が・・・熱くなってきて。
「ンフフフフフフ、今の香水は先程までのとはワケが違うヨ。そして、媚薬が混ざっているんだヨ///」
「びっ・・・媚薬?あ・・熱い///」
「熱いよネ。苦しいよネ。はぁはぁはぁはぁ、もう・・・良いよね。私も我慢出来なくなっちゃったネ///」
そう言って、僕に覆いかぶさった。
「いっ・・・嫌だ。ニャルラ・・・さん」
「そんなニャルラなんていうメス豚なんかよりも私とシよ///」
「・・・・・・・・・メス豚?」
「えっ?」
女が間抜けな声を出す。
そして・・・
ドガァッ!!!
覆いかぶさっている女を勢いよく蹴り飛ばす。
「ギャァ!・・・えっえっえっえっ?どうしたの?」
戸惑って腹を抑えている女に対して、僕は立ち上がる。
「流石、天下の龍鳳カンパニーの社員。言うことが違いますね。・・・ところで名前、なんでしたっけ?」
名前なんだっけな、もう一度聞いておこう。
「リーだけど。・・・どうしたの?っていうか君なんで立っていられるの?香水はさっきよりもキツイのに」
「ああー、リーさんでしたね。そして、何故動けるかって?僕達は元々そんな香水は効かないんですよ」
さっきまではすごく効いてたけど・・・
「では、リーさん・・・さよならです」
「えっ?」
「貴様は僕のニャルラさんをメス豚と呼んだ。
楽に死ねると思わないで下さい、ぶち殺すぞクソ女!!」
そう言いながら、大鎌・デスサイズを生成する。
そして・・・
クソ女の顔面を切り付けた。
ブシャァァァァァーーー!!!
「AHAAAAAAA!!!・・・AHHHH!!!・・・NOAAAAA!!!」
クソ女は目が切り裂かれ、のたうち回っている。
「GUOAHAAAA!!!・・・ AAAAAAAA!!!」
ガシッ!
クソ女の髪を持ち上げる。
「痛いでしょうね。だが、こんなんじゃ足りない。貴様はそれ程のことを言ったんですから」
そう言って、今度は右腕を切り落とす。
「GYAAAAAAAAAA!!!」
その次に左腕、右足、左足・・・順に切り落としていく。
その間、クソ女は唸り声を上げ続けている。
そんなに声を出して、枯れないのかなぁ。
そう思いながら最後、首に鎌の歯を当てる。
「イヤ・・・イヤ・・・イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤIYAIYAIYAIYAIYAIYAIYAIYAIYAAAAAAAAA ──────」
ゾブッ!
クソ女の首を落とした。
道路のコンクリートが血の色に染まる。
「だから言ったでしょ。楽には殺さないって・・・」
──────
────
──
「ヨグ君、お帰り〜。私を待たすなんて、これはお仕置きが必要みたいだニャ〜。ってどうしたのかニャ!?その血!!まさか、敵にやられて・・・」
「いや、大丈夫ですよ。敵は首切り落として斃しました」
そうニャルラさんに報告すると、
「君が・・・一人で?・・・さっすが私のヨグ君ニャ〜。ヨグ君が本気を出したら強いからね〜。でもこれって、アザート君のおかげかな?」
「はい、アザートさんが修行してくれたので大分効きました」
「そうかー、じゃっ帰ってきたらそれもお礼しないとニャ。さて、話はここまで。まずはその血を洗い流す為に一緒にシャワーを浴びるニャ〜」
いや、ニャルラさんが入る意味はないのでは?
「そして、シャワー浴びた後は・・・お楽しみの時間ニャ〜」
「ご飯が先ですよ///」
こうして、アザートさんがいない日は過ぎていった。
次回投稿は土曜日です。
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