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第34話 捕まる・・・そして、新たな刺客

街中ではアザートの様なことをすると捕まります。

絶対にしたらダメだよ。

ニューヨーク州 とある警察署


「さて、アザート君?何か弁明はあるかニャ?」


「無いな。俺はただニャルラ・・お前の言う通り噛みついてきた敵を噛み殺しただけだ」


「はいはい、噛み殺しただけ。・・・・・・んなわけあるかぁ!!バガーーーッ!!!」


ニャルラさんが大声を上げながら切れた。


「何が不満なんだ?俺は命を狙われた、だから殺した。何か問題があるとでも?」


それについては問題は無いんですけどね・・・


「確かに私は噛みつかれたら殺せと言ったニャ。でも、やりすぎたニャ!どういう神経してたらあんな人通りがある普通の道で上半身を喰らうって下半身だけにすることが出来るニャ!!」


「相手側のボスが見ていると聞いてな。少し脅してやった」


少し・・・少しですか・・・


「ど〜こ〜が〜少しニャ!!住民ドン引きってレベルじゃ無いニャ。ご丁寧にバリアントって名乗りやがって・・・元々、私達は近隣住民からの風当たりが強かったのに君がこんな事したから・・・」


「元々、風当たりが悪いんだったら別に問題ないだろう」


アザートさんがごもっともな事を言っている。


「大アリニャ!!前までは強風注意報だったのが今は強風警報ニャ!!」


ニャルラさん・・・それ自分で言ってて悲しく無いんですか?


「えーと、禁固刑・・・何日だっけ?そうそう3日間だ。その間、少しは反省するんだよ。もーう今、忙しいって時に・・・」


と、ニャルラさんが小言をアザートさんに言っていると、


「だったら、今すぐ出ようか?」


「やかましいニャ!!このバガーーー!!」


「ニャルラさん、落ち着いて!」


──────


────


──


「まあまあ、落ち着きましょうよニャルラさん。アザートさんも別に悪気があってやった訳じゃないんですから」


警察署から出て、ニャルラさんを宥める。


「いや、逆に悪気が無い方がもっとダメなんだけど・・・」


そりゃそうだ。


しかし、悪気無くやってしまうのがアザートさんである事はもう分かっていた。


「でも、アザートさんのおかげでカンパニーの刺客を一人やっつける事が出来ましたよ」


「まぁー・・・そうなんだけどねぇー。」


「そうですよ。相手の戦力が一人減ったと考えたら良いことですよ。評判は・・・・・・まぁ後々考えるということでね」


なんとかニャルラさんを宥めようと頑張る。


「そうだね。ちょっと、アザート君に言い過ぎたね。出てきたら謝ろッと。・・・そーれーにー、アザート君はもう一つ良い事を残してくれたしね」


良い事?


「何ですか、良い事って?」


すると、ニャルラさんは突然笑い出し・・・


「ニャッフッフッフッフッフ!それは・・・君との二人きりの時間」


「〜〜〜〜〜〜ッ///ニャ・・・ニャルラさん!何言ってるんですか!?」


「ん〜〜?だって最近アザート君が入って、二人きりの時間・・・全然取れてなかったしニャ〜」


それは・・・そうですけど・・・


「うん?ヨグ君は私との二人きりの時間・・・過ごしたくないの?」


また、上目遣いで聞いてくる。


「えっ・・・もっ勿論・・・過ごしたい・・です///」


「ニャハァ〜!じゃ、早く用事済ませて帰ろ。という訳で、早く帰る為には買い物は手分けした方が良いね。じゃあ私は日常品の買い物済ますからヨグ君は食料品をお願いニャ」


「はい、分かりました。じゃっ、行ってきます」


「待ち合わせ場所は・・・まぁ、アジトでね〜」


そう言って、ニャルラさんと分かれた僕は急いで食料品店に向かった。


後ろから近づく人に気づかずに・・・


──────


────


──


「ふぅー、一通り欲しい食材は買ったかな。後は帰るだけだけど・・・あんまり早すぎると・・・『ヨグ君、帰ってくるの早かったやねぇ。そんなに溜まってたのかニャ?変態ニャ〜』とからかわれるのは必然」


それは恥ずかしい。


「よし、回り道しようっと」


そう言って、遠回りしようとした時・・・


「あれあれ〜、キミキミ・・どうしたアルか〜家には帰らないの〜?」


後ろから、声が聞こえてきた。


この声は確か・・・カンパニーの社員!!


そう気づいた瞬間、咄嗟に屈んだ。


殺気があったから。


案の定、立っていた空間ににナイフ数本が投げつけられた。


そのまま立っていたら滅多刺しになるところだった。


「おおお!?凄い凄い!まさか避けるなんて思わなかったアル」


声がする方へ目をやると、あのチャイナドレスの女性がいた。


「貴女は確か・・・龍鳳さんの側近の・・・」


「リーです。君、見かけによらず中々手強そうネ。それに見た目もキュート。私、君タイプ」


リーさんは艶かしい仕草をしてくる。


・・・が、僕は普段ニャルラさんにあんなことやこんなことをされている身・・・


そんなんでは僕の心は揺らが─────


グラァァ


あっ・・・あれ?身体が物理的に揺らいできた。


どういう・・・こと・・・だ?


そして、そのまま地面に膝をついてしまう。


「フッフッフッフ、ようやく効いてきたね。じゃあ、ゆっくりと君の事を堪能するネ」


そう言って、リーさんは舌舐めずをしながら近づいてくる。 


次回投稿は水曜日です。

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