第21話 この世にはいない
予告していた通りグロ注意です。
すいませんね。
俺とニャルラは例のババアの店からスーパーへと足を運んだが・・・
「アイツ・・・本当に消えやがったな」
「ニャア、これは本当に誘拐されたかもしれないニャ!」
ニャルラの言葉に疑問を持った。
「アイツも異形者であり、邪神なのだろう。そんなやつがただの誘拐犯に拉致られるのか?」
「まぁ、殴られるとかの物理的ダメージはゼロニャ。でも、薬とかで眠らされたとかだと私達は効かないんだけど、ヨグ君には効くからね。多分薬盛られたんだと思うニャ」
俺達には効かないが、ヨグには効く?
「なぜアイツだけ効くんだ?」
「ヨグ君は特別だからね~。精神的な面だと思うけどヨグはいわゆる半異形的な存在ニャ。だから薬が効くニャ」
半異形か・・・なるほどな。
「でも、もしも強姦目的で攫ったんだとしたら相当ヤバいニャ!!」
ニャルラが真剣な顔をして答えた。
強姦目的だとヤバい?どういうことだ?」
と、考えていると・・・
「君も私達の仲間になってから、まぁまぁ経つニャ。そろそろ、ヨグ君の生い立ちについて話しておいた方が良さそうだね」
「聞いてやってもいいが、俺のことは話さないぞ」
「別にいいニャ・・・いや、良くないんだけど・・・」
そうツッコミながら、ニャルラはヨグについて話し出した
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数十年前─────
ヨーロッパのある国の小さな村
そこに20歳になるまで残り一週間の×××××という孤児が住んでいた。
その者は男なのだが身長は150cmと低く、なんといっても容姿が美少女である。
村のみんなからは女ではないかと、よく言われていた。
しかし、それでみんな可愛がってくれていたので苦ではなかった。
何よりも自分の育ての親の孤児院の先生は男として接してくれたことが大きかった。
×××××の両親は10歳の時に他界しており、以来その先生のことを恩師のように、そして父親のように慕っていた。
その気持ちは今も変わらず、将来は跡を継ぐことも考え日夜孤児院で働いている。
そんな平和な日々が続いていたこの村に、ある誘拐殺人事件が起こった。
行方不明とし、誘拐されたと思われていた村の女が山中で無残な死体となって見つかったのだ。
見つけたのは×××××だった。
×××××は、たまたま山菜取りをしている最中に見つけたのだ
×××××は疑われた。
なぜなら、その女は、よく×××××を『女みたいなヤツね、みっともない』とからかっていたからである。
それに耐えかねて殺したのだと疑われた。
そかし、当然×××××は殺していない、無実を主張した。
でが、その女の親は聞く耳を持たず、
『人殺し、娘を返して!』
と、言い張るにであった。
それに同調して村のみんなが責め始めた。
『前からずっとニコニコしていて気持ち悪かった』
『男のくせに女みたいで気色の悪い奴だと思っていたが、犯罪者だったとはな』
言いたい放題・・・まさにサンドバック状態だ。
しかし、そんな中、先生だけは・・・
『×××××はそんなことはしない!』
と言い張って、庇ってくれた。
そして先生のおかげで、すぐには断罪されず、
仮の犯人として村の奥の・・・村人も寄り付かない牢屋へと入れられた─────
『すまない、私が山菜が食べたいなど言ったばかりに・・・』
先生は申し訳ないような声で話すのに対し、
『いや、先生のせいじゃないですよ。先生のおかげですぐに殺されなっかたですし・・・悪いのは真犯人です』
そう僕は先生に言って励ました。
すると、先生は泣き出して、
『す・・・すまない。必ず・・・必ず・・真犯人を見つけるからな』
そう言って、先生は牢屋から出て行った。
そしてなんの進展が無く日にちは過ぎていき、
20歳まで後三十分となった。
こんな誕生日の迎え方・・・初めてだなぁ。
と少し自暴自棄になっていたところ、先生が何か持って牢屋に来た。
持っていたのはお酒だった。
最初は、『飲めません』と言い張ったが、
『いいじゃないか。私はお前と酒を飲むことが2つある夢の内の1つだったんだ』
と言ってきて、お酒をコップに入れて渡してきた。
『なら・・・ちょっとだけ─────』
それから時間は過ぎていき、あと少しで0時になるであろう時に先生が言った。
『あの女はよー、お前に好意を持っていたんだ。だから、距離の縮め方が分からなくてイジメていたんだと』
えっ!僕に好意を持ってくれてる人がいたの!?
『先生、その子誰なんですか?』
こんな見た目なのに好いてくれる人がいるんだ、誰だろう?
酔いもあってか興奮気味に聞いた。
しかし、先生は聞いておらず話続ける。
『あの女、×××××と結婚して孤児院を一緒に大きくするって言いだしたんだ』
けけけけけ結婚!?そこまで好いてくれてる人がいるなんて
そう考えていていると、先生が・・・
『ングッ・・ングッ・・ングッ・・・プハーーー。だから殺したんだよ。×××××は私のモノだと言ってね』
そう言いながら服を脱ぎ始めた。
・・・・・・えっ?・・・殺した?じゃあ、僕に好意を持ってるのって彼女?っていうか先生が殺した?
『それってどういう・・・』
『だぁかぁらぁ、私が殺したんだって。私は出会った時から思い焦がれてきたのに・・・あの女はまだ知り合って2年しか経ってないのにあんなこと言うから・・・』
と、先生はペラペラと話しながらズボンも脱ぎ始めた。
『だ・・・誰か・・・誰か助けて!!』
身の危険を感じ叫んだが、反応が無い。
「無駄さ。お前はもう死んだことになっているんだよ、だれもここに来やしない。そんなことよりも、さっき夢が2つあるって言ったよね。はぁはぁはぁ・・・今、叶よ」
そう言い、先生がパンツをずらすと・・・
そこには、はち切れんばかりの大きなモノがあった。
~~~~~~~~ッ!!!
『さぁ、×××××。お前も脱ごう』
先生は手を伸ばしてきた。
逃げようとするが、足が枷に繋がれていて逃げられない。
ビリビリビリ
僕の着ているもの全て破られ、先生と同じく裸にされた。
そして、そのまま押し出され・・・犯された。
犯されながら、先生の声が聞こえてくる。
『はぁはぁはぁ・・・出会った時からビビッときたんだ。お前は私の運命の相手だと』
・・・・・・そうか、僕はずーーーーーと騙されていたんだ。
僕を心配していたんじゃなくて僕の身体が目当て。
『×××××気分はどうだい?はぁはぁはぁ・・・私は最高だ!!』
もう僕を心から心配し、大切にしてくれるひとはこの世にはいない・・・。
その瞬間、心の何かが壊れる音が聞こえ意識を失った。
次回投稿は日曜日です。
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