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第13話 Let's go to America !

ついに、アメリカへ!


ドイツ繋がりで英語に直したら驚愕の事実!

『to』が必要であるという事実!(知らなかった・・・内緒だね)


アメリカ合衆国 面積 9,834,000 km² 約3.295億 (2020年)


そんな大国にアザート達は入国した。


ニューヨーク州 19時


「いや〜飛行機乗った直後から降りる直前まで寝てる人初めて見たニャ。機内食聞かれてる時も寝てたし・・・」


「キャビンアテンダントの人、完全に困ってましたからね」


ニャルラとヨグは飛行機内の事を話していた。


「寝ると言っただろう。俺はウソはつかん」


「それでも、限度ってもんが・・・まぁいいニャ。これから車に乗って私達のアジトまで行くニャ。もうこんな時間だし、ライセンスは明日でいいや。さて、ここまでで何か質問は?」


そうニャルラはアザートに聞くと・・・


「そうか、では着いた時からの違和感・・・いや、飛行機に乗ったからの違和感について一つ・・・」


アザートは怪訝な顔をしながら答えた。


「何かニャ?」


「なぜ俺は外国人の話す言葉が解る?」


そう、飛行機に乗っている時も外国人がいたが、アザートには何を言っているか分かったのだ。


しかし、その時は余り気にしなかった。


まぁ、たまたまだろう・・・と。


しかし、アメリカ(ここ)に着いて違和感が強まった。


差し詰め、全員日本語で話しているみたいだ。


「あぁ、言い忘れてたニャ〜。異形者でも上位になってくると聴覚の声帯が変化してね、話そうとする意志がある生物の言語を自動的に理解できるように翻訳してくれるニャ」


「ほーう」


「こっちから話そうとする時も同じニャ。君が日本語を話しているつもりでも、相手からしたらネイティブに聞こえるっていう事ニャ」


ニャルラが得意げに話す。


「なるほどな。確かに人間をやめてるな、俺達は」


皮肉混じりにアザートが答える。


「本当だニャ」


ニャルラはその言葉に微笑した。


そして、タクシーに乗り揺られること10分。


タクシーが停まり、目的地に着いた。


「街のど真ん中にあるのか・・・」


そうアザートは呟きながら車内から降りる。


目の前にはレンガで造られた雑居ビルが建っていた。


「どうニャ!私達のアジトの一つニャ!!」


「・・・地味だな。他の家と大差が無いな」


どうやらアザートは古びた大きな洋館とかだと思っていたが、そうじゃなかった。


「だから言ったニャヨグ君!地味すぎるって!色変えようって!」


「いや、ニャルラさん。貴女・・・『外装は私の髪の色と同じピンクで』とか言ってましたよね!ダメに決まっているじゃないですか!」


と、また二人で言い争いし始めた。


「言い争うなら後にしろ。さっさと案内しろ」


アザートは2人を制して黙らせた。


「はいはーい、内装の説明をするから入るニャ〜」


そうニャルラに言われて、アザートはアジトの中へと入っていった。


──────


────


──


「────というかんじニャ。これで大体の内装の説明は済んだニャ」


ニャルラは説明を終えた。


アジトはの中ほ三階構造になっていて、一階はロビー兼受け付け場。


『受付するヤツがいないのに何故受け付け場など作った?』


アザートがそうニャルラに聞くと、誇らしげに答えた。


『なんかあった方がカッコいいじゃん』


アザートはその返答に少し顔を曇らせる・・・


二階は本格的な仕事場兼リビング兼客間兼台所。


「・・・・・・」


アザートはツッコまなかった・・・否、面倒だった・・・


そして、三階がそれぞれの寝室。


『なーんか、いっぱい作ったからどこでも好きな部屋使って良いよ』


そう話すニャルラの言葉に『計画性という言葉は無いのか?』と言おうとしたが、アザートは喉の奥で止め、一つの部屋を選んだ。


「────さて、明日ライセンスとやらを作りに行くんだろう。俺も行くのか?」


「ほら見た事か!ほら見た事か!!ほら見た事か〜!!!今の聞いたかニャ、ヨグ君。“俺も行くのか?”だって。だから、あの時あれ程・・聞いてと言っていたのに!!」


「そうですね、そうですね」


烈火の如く怒り出すニャルラをヨグは宥めるが、その怒りは止みそうにない・・・しかし、そんなニャルラにアザートはどこ吹く風のよう・・・


「悪かった、悪かった。だから教えろ」


「か〜、今のも聞いたかニャ?“教えろ”だって。良いニャ!教えてあげるニャ!私、一人で行くから君は来なくていいニャ!アジトで待機って・・・これもう10回ぐらい言ってる様な気がするんだけど!」


実際10回は超えている・・・しかし、毎回アザートは聞いていなかった。


タイミングが悪いというかなんというか・・・


「あぁ、なるほど理解した・・・じゃあな」


そう言い残し、俺は先程選んだ部屋へと向かう。


「ちっ・・ちょっと、どこ行くニャ!?まだ話は終わって「俺はまた眠る。起こしたら殺す」


と、ニャルラの言葉を遮り部屋に入っていった。


「──────ダーメニャ、彼・・・全然、人の話を聞こうとしないニャ」


ニャルラさんがぼやき始めた。


「あ・・あの〜僕、アザートさんと二人で留守番なんて聞いてなかったんですけど・・・」


ニャルラさんにそう言う。


「あっ!それは忘れてたニャ〜。ゴメーーーンね!」


「ちょっ!僕も連れてってくださいよ!アザートさんと二人とかキツすぎでしょ!?絶対無理ですよ!」


「まぁ、君の言いたい事も分かるニャ。でも慣れるのも大切ニャ。別にアザート君、君に興味無いみたいだしね。だから今回は連れて行けないニャ」


そうですけど・・・


「それにアザート君ひとりにさせた方が何しでかすか分かったもんじゃ無いニャ。彼を見張るってのも込めて・・・お願いニャ」


ニャルラさんが上目遣いで頼んでくる。


かっ可愛い!いつもキレイだけどこういう時のニャルラさんは可愛い!


「わっ・・・分かりましたよ///」


「やったー、ありがとニャ〜、まぁ、アザート君も流石に着いたばかりで問題は起こさないでしょ」


そうだと良いんですけど・・・


「じゃあ、私達もシャワー浴びて寝るニャ。アザート君と違って機内では全然寝れなかったからニャ〜。シャワー、行こ行こ」


そう言い、僕とニャルラさんはシャワー室へと入って行く。


しかし、ニャルラさんの予想は外れ、翌日アザートさんが大きな問題を起こす事を僕達はまだ知らない。


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