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第9話 昨晩の後に・・・


東京都 大田区のとあるカフェテラス・・・


時間も午後三時ということもあって店内は人でいっぱいだ。


その中でも一際目立つ客が三人───


淡紅(ピンク)色の髪の女、黄土色の髪の中性的な男、そして、黒の長髪の男の三人。


アザート、ニャルラ、ヨグの3人だ。


「────という様にニャ、邪神型の特徴はなんと言っても固有武器の生成ニャ。私の武器は昨日見せた通り槍、ヨグ君の武器は大鎌。そして、君の武器は銀の装飾銃だろうニャ」


「なるほどな、それぞれが違う武器を生成するという事か・・・」


固有武器はその人物に一番肌に合う武器が生成されるのだ。


「他にも何か特徴はあるのか?」


「う〜〜ん、それ以外は特にこれといった事はニャ〜。ただ、身体能力が上がったぐらいしか・・・」


「まぁ、あると言えば邪神化・・・ですかね?」


「何だそれは?」


そうアザートはヨグに質問する。


「えっ・・・いやっ・・その・・・」


しかし、アザートが問いかけた瞬間目が泳ぎ始めた。


「ゴメンニャ〜。ヨグ君、ちょっと男の人と話をするのが苦手でニャ〜。邪神化ってのはいわば暴走状態ニャ。人間の姿が保てなくなり、バケモノの姿へと変貌するニャ。まぁ、あまり気にする必要も無い事ニャ・・・」


「ほーーう、・・・最後の質問だが俺達以外には邪神型は何人いるんだ?」


「う〜〜ん、分からん」


「・・・分からないとは?」


「実を言うとニャ〜、邪神型・・私達を含めても4人ぐらいしか知らないニャ。多分、探せば多少は見つかると思うけど、それでもせいぜい2、3人ってとこニャ」


「・・・なるほどな」


アザートはニャルラの言葉を聞くと席を立った。


「えっ、何処に行く気ニャ?」


「久しぶりに東京に来たんだ、少し散歩するだけだ」


アザートはそれだけを言い残し店を出た。


そして、川のある方向へと適当に歩いて行く。


──────


────


──


しばらく歩くと橋に着き、ちょうど真ん中辺りで欄干に手を掛け、川を見る。


そして、昨晩の事を思い出す。


 * * *


『いやー、まさか本当に電話がかかってくるとは思いませんでしたよ。これでかかってこなかったら、後味最悪でしたからね・・・って旦那ァ!?何で旦那がいるんですか!?もしかして、この二人と知り合いだったんですか!?』


本当によく喋る男だな


そう、冷ややかな目で運転手を見る。


『そうじゃないニャ、今日知り合ったばかりニャ。そして、彼を私の会社にスカウトしたから一緒にいる、それだけニャ』


ニャルラは得意げに話す。


ヨグという男はニャルラの後ろに隠れている。


何がしたいんだコイツは?


『そうなんですか!?それはめでたい事じゃないですか。いやー、タイミング的にもちょうど良かったって感じですね。私ですね明日クビになるんですよ。この町に行き過ぎた事が原因なんだとか・・・』


『えっ、じゃあ仕事どうするのかニャ?」


ニャルラが聞いた。


『私は既に別の会社の内定が決まっています。だから、安心して下さい。・・・ですが、一つ心残りが・・・』


と、こちらを見ながら言ってくる。


『安心しろ。その男は殺した。もう約束は果たした』


『えっ、そうなんですか!?・・・って話しても大丈夫何ですか!?』


運転手が不安が混じる声で聞いてくる。


『コイツらは既に知っている』


そう言って、さっき起こった事の一部を話した。


コイツに会うのもこれで最後だしな。


『────そうなんですか、これであの人も浮かばれますね。・・・さて、ここからは私のこの仕事、最後の運転です。最寄りの駅まで送り『誰がそこに行きたいっていったかニャ〜』


ニャルラが運転手の話を遮って話した。


『えっじゃあ何処に?』


『ふふーん、それは、東京都大田区までニャ』


大田区・・・羽田空港か。


『今からですか!?それは・・・』


運転手が後ずさる。


『何かニャ?最後の仕事、頑張るニャ〜』


ニャルラの言葉と共に運転手は渋々俺達を乗せ、東京へと向かった。


 * * *


「浮かばれる・・・か」


昨日の事を思い出し、一息ついてまた歩き出そうとした時・・・


「前々から思ってだけど、アンタうざいんですよ。ちょーと、お金持ってたから近づいて友達演じてただけなのに私が一人になりたい時も話しかけてさ。この際だからハッキリ言うけど私、アンタの事友達とも思ってないよ」


うるさい声が隣から響いてきた。


出来れば今日もう一回投稿します。

投稿は16時にします

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