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プロローグ
ある日、あの時、あの瞬間。
暗い、暗い、森の中。寂れた教会で『式』は行われた。
「私、壱宮は彼等と共に『依存』し合い、」
「…俺?理弐は彼等?を決して傷?つけず」
「ぼく、参羽はあなたさまにいっしょうちゅうせいし、」
「私、世肆香は貴方様を永遠に『愛』する事を」
「「「「誓います」」」」
その時教会の鐘が鳴った。まるで彼等の『式』を祝福するように。
すると教会の扉が開いた。そこには一人の青年が居た。
「「「「零!!」」」」
彼等はまるで小さな子供のような笑みを浮かべて青年の名を呼んだ。青年は少し微笑んでこう言った。
「さて、今日もあいしましょう。」
教会の扉は音を立てて閉まった。