プロローグ2
私の名前は天星 王花。中学2年生。
計画を立てて待ち続ける事3カ月。あの天川 光也に嫌われる為に計画を立てたけど、未だにいじめ現場に遭遇していない。というか、3カ月経ってもあの一週間に一度は天川がいじめに遭遇していたのに、今は全く遭遇しなくなった。
私が調べたところ、いじめは毎日起きている様で、気付かれない様にやっているらしい。私としては滅茶苦茶迷惑なんだけど。まあいつか天川にバレるからその時に計画実行しよう。
◇◆◇
私は今登校して自分の席に座っている。そして、私はもの凄く不機嫌だ。何故なら、
「おはよう、天星さん」
そう、毎回天川が話しかけてくるのだ。私が天川と同じクラスなのもあるけど、私の席が天川の後ろだから登校している日は忘れずに話しかける。早くクラス替えしたい。
「おはようございます、天星さん!」
今話しかけてきたのは同じクラスの白柳 聖奈。『学校の3大美女』と呼ばれている三人の一人で、誰にでも優しく接している。学校の男子達曰く『マジ天使!』との事。
「おはようございます、天星さん」
今のはまた同じクラスの氷鳴 冷寒。これ又同じく『学校の3大美女』の一人で、接する態度はもの凄く冷たいが、天川と接している時はデレデレである。学校の男子達曰く『リアルクーデレだ!』との事。
そして『学校の3大美女』の最後の一人は私だ。髪が少しボサボサだったり、やる気が全然なかったり、余り表情が変わらないけど、顔が整っているし、学校の男子達曰く『やる気がないのが逆に萌える!』という理由で3大美女に入っているらしい。
目の前や隣にいる三人は知らないが、この『学校の3大美女』の別名が『天川のハーレムメンバー』である。私以外の女子は全員天川に惚れているみたいだが、私は違うのでやめてほしい。
話は変わるが、このクラスはうるさいとか個性的を通り越してカオスである。学校一のイケメンや美女、いじめっこやいじめられっこにオタクまで、更には世界に通用する天才、隠しているけど裏では忍者や暗殺者、軍隊に所属している人までいるのだ。後は定かではないが、前世が勇者や魔王だった人もいるという、カオス過ぎてもう口出し出来ない。
そんなことを知っている私も異常なのだが。
さて、三人と少し話していると先生が来た。
「はいは〜い、おはようございま〜…って、ナニコレ」
急に教室の床が光出す。よく見ると魔法陣らしきものが浮かび上がっている。
……ついにこの世界バグったか?
いや、この状況は小説で読んだ事がある。確か異世界に転移するんだっけ。
「ナニコレ⁉︎」
「何かのドッキリ?」
「ま、まさかこれは異世界転移⁉︎チート使ってハーレム作ってやるぜ!」
みんなが騒いでいる。裏で活躍している人や前世が異世界だった人は冷静な様だ。
そう色々と考えていると、光が眩しすぎて目が開けられなくなった。
少しの浮遊感を感じた後、光が収まり目を開けると、
そこは、知らない場所だった。