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フカフカベッド

作者: 中庭ハンニバル

下校中、車に轢かれた子犬の死体を見つけた。

いつもなら見なかったことにするのに、昨日おばぁちゃんの葬式があったことで心が傷んだのかもしれない。理由は思い出せないが埋葬してやることにした。

「来世は轢かれないようにな。」

犬を埋めた公園の縁で手を合わせてニッコリ笑ってやった。

「じゃ、俺は帰るから。来世俺に会ったら俺の事助けてくれよなw」

墓の前で何言ってんだかって帰ろ。

……

家について飯食って風呂はいってベッドに横なって、

「はぁ…疲れた。おやすみ」

『おやすみ』

はっ!

「誰?母さん?」

『……』

何もいない。明かりをつけて部屋を歩くが誰もいない。

「こわい…今日は明るくして寝よ…」

『……』

………

「でさ〜、俺昨日寝る時に声聞こえてきてマジビビったw」

「幻聴だろw」

「いや奏の守護霊とかじゃね?w」

そう俺の名前奏。

「んなわけねぇだろww」

キーンコーンカーンコーン〜

「はぁ、もう放課後…んじゃ、また明日な」

「おうっ!」

学校が終わり下校時間となった。

帰る途中足音が聞こえた。

何かが、ずっと後ろにいる。今さっき曲がった塀の角からこちらを何かが見ている。

「やば…」

走って、走って、階段を降りて…

ドスッ

「いった…」

俺は横に吹っ飛ばされた。

目を覚ますと病院のベッドで寝ていた。

「なんだったんだよ…」

バンッ

「大丈夫?誰にされたか見た?」

母さんが入ってきた。

「大丈夫ならここ居ねえよ」

「それなw」

なんて軽い親なんだ…

「ほら見て、ニュース!奏怪我したところ!」

ん?

ニュースには【誘拐犯、階段で転び捕まる】

「なんか中学生の男の子だけ誘拐してる誘拐犯らしいね。ぶっ転んでる男のポッケから中学生の学生証出てて、それ通りかかった人見つけて逮捕だってさ」

「へ、へぇ…」

「危ない奴いるもんだねw」

いやいや、他人事じゃないんだけど!俺誘拐されるとこだったのかよ…笑えねえよ…

「いや…え…じゃあ俺の事吹っ飛ばしたのは誰…」

得体の知れない何かがいたと思うと背筋が凍る。

「ん?どした奏」

「いや、大丈夫。取り敢えず寝るわ」

「入院明日までだったから明日迎えにくるね、じゃあね〜」

バンッ

帰って行きやがった。少し寝よう…

……

起きると夜3時。

「まったく…次の日の夜なったかと思ったわ。」

ベッドの横に寝る前無かった花が置いてあった。

「あいつら、持ってきてくれたのかなw」

学校の友達連中が来てくれたのかな、そう思った。しかし、花の前にビスケットが散乱している。

「これ…」

『ふわぁあ…起きました?』

「!? またこの声…何処にいる!」

『ここにいますよ。ここに』

見回しても誰もいない…が、ベッドの横から耳が出たり無くなったりしている。

『ここでっ!すよっ!フッ!フッ!』

よいしょっと、ベッド下を見るとそこにはピョンピョンと飛び跳ねる犬がいた。

「えぇ…」

『フッ!なんっ!でっ!すかっ!フッ!』

「…なんで跳ねてんの?」

『だって顔みたいじゃないですか…タックルした時怪我とかしてたらゴメンって言いたいじゃないですか…』

「大丈夫だよ?お前が助けてくれたの?」

『はいっ!来世助けたかったんですけど、来世行く前に貴方にもう1度会いたくて!』

ピョンピョンと跳ねて話しかけてくるこの犬どこかで…あ、

「お前!あん時埋めた犬!」

『思い出してくれましたかっ!』

「え、なんで生きてんの?」

『生きてないみたいですよ?触れることは出来るけど貴方以外に見えないみたいですね』

「へぇ…」

取り敢えずコイツは幽霊ってことなのだな。

『で、助けたから、これで対等ですよね?』

「お、おう」

『じゃ、じゃあ…その…付き合ってくれませんか、私で良ければ』(´∩ω∩`*)

子犬が前足で自分の目を隠して頬染め話してる。その姿は、あまりにも可愛すぎて…

「いいよ」

『やっ……たぁぁぁ!』

うむ…仕方ない。この命の恩人、恩犬と言うべきかわからないが、

「助けてくれてありがと、これからも宜しくお犬さん」

『いえいえ、いつでも助けますよ?墓だって作ってあげます』

「墓作ったら一緒に入れるといいな」

『犬相手に何言ってるんですかっ!』

「ダメだった?」

『いい、ですよ?だから貴方が寿命で死ぬ時まで私の事愛してくださいね?』

「ああ、いいよ。」

『約束です♪』

そんなこんなで今日から君(犬)と俺が死ぬまで一緒に。

本編よりあらすじ書く方難しくて時間かかった。


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